ミニ・レビュー
2007年の録音だが、今回初めて国内発売となった。この頃のカピュソンは古楽奏法を試していたようで、たとえば第3番の第2楽章などにその傾向が強い。タメスティは知る人ぞ知る名手。両者の共演は甘さ若干控えめの、非常に清新な空気が漂う。伴奏も良い。
ガイドコメント
カピュソンの本邦初リリースのモーツァルト。なぜこのアルバムの発表が遅れたのか不明だが、注目に値する演奏といえる。カピュソンの気品ある演奏スタイル、美音が如何なく発揮されていて、協奏交響曲も好演だ。
収録曲
モーツァルト:
01ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調K.207 (カデンツァ:ロバート・レヴィン)
02ヴァイオリン協奏曲第3番ト長調K.216 (カデンツァ:ロバート・レヴィン)
03ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364
演奏
ルノー・カプソン(VN) ルイス・ラングレー指揮 スコットランド室内管弦楽団 (3)アントワーヌ・タメスティ(VA)