ガイドコメント
2015年1月7日リリースの1stアルバム。2012年2月のデビュー曲「ぐるぐるカーテン」以降の10枚のシングル曲のほか、未発表曲やファン投票によって選ばれたカップリング曲を収録。乃木坂46の約3年間の軌跡を凝縮した一枚となっている。
収録曲
01OVERTURE
1stアルバムの冒頭を飾る1分ほどのインストゥルメンタルにして、ライヴのオープニングにも使用されるナンバー。疾走感のある爽やかなエレクトロ・サウンドに乗せて、大声のミックスが聴こえてきそうな期待感の高まるアレンジだ。
02ぐるぐるカーテン
記念すべきデビュー・シングルは、カラフルなサウンドとほどよいテンポで進む王道のアイドル・ポップ。カーテンの中を女子限定のプライバシー空間に見立て、ガールズトークを繰り広げる姿を綴った詞世界もキュンとくる。
03おいでシャンプー
キャッチーな語感のフレーズを用いたサビが印象に残る2ndシングル。夏を舞台にした微笑ましくも切ない恋物語に合わせ、夏を感じさせる爽やかで軽快なサウンドを構築。シャンプーの甘い香りがただよってくるようだ。
04走れ!Bicycle
ハウス食品「メガシャキ」のCMソングに起用された3rdシングル。すれ違いの恋模様を、疾走感のあるサウンドと自転車という舞台装置を巧みに使って描き出したアップ・テンポのポップ・チューン。「デイ・トリッパー」風の間奏もユニーク。
05制服のマネキン
4つ打ちのリズムが焦燥感を煽る、クールめなエレクトロ・サウンドで突き進む4thシングル。恋に踏み出すことができない彼女に向けて“僕の両手に飛び込めよ”と告げる男っぽい物語を、シンプルなメロディとともにかっこよく歌いきる。
06君の名は希望
生田絵梨花らメンバー3人が主演した映画『超能力研究部の3人』主題歌の5thシングル。“透明人間”と呼ばれ孤独に過ごしていた男の恋を描いたストーリー性豊かな歌詞を、“希望”に満ちた華やかなサウンドでアシスト。シンプルなメロディも心地よい。
07ガールズルール
生駒里奈に代わり、白石麻衣が初のセンターを務めた6枚目のシングル。真っ白な砂浜に青い海、という舞台にピッタリのワクワクするようなサウンドに胸が躍るサマー・チューン。女子同士ならではの想いを綴った歌詞やBCR「サタデー・ナイト」風のブリッジも楽しい。
08バレッタ
研究生の堀未央奈がセンターに抜擢されたことでも話題を集めた7枚目のシングル。サイトウヨシヒロが作曲を、若田部誠が編曲を手がけた異国情緒を感じさせる歌謡曲風サウンドがユニーク。恋愛映画のワンシーンのような物語性も見事。
09気づいたら片想い
Safariiの“AK”ことAkira Sunsetが作曲を手がけた8枚目のシングル。いつの間にか恋に落ち、抑えられない感情に苦しむ乙女心を綴った切ないアップ・チューン。ラストの“受け入れるしかないね”が胸に響く。
10夏のFree&Easy
ギターを中心にしたカラッと突き抜けたロック・サウンドで攻める9枚目のシングル。夏の太陽を味方に、自分の心に素直になって大好きな人に気持ちを伝えると決心する乙女心をアシストする、井上トモノリの手による泣きのメロディにグッとくる。
11何度目の青空か?
学校の水道というアイテムをキーに、“今の自分を無駄にするな”という強いメッセージが込められた10枚目のシングル。ピアノを用いたシリアスな導入から、サビでは開放感のあるメロディとともに一気にカラフルに展開。その落差に耳を奪われる。
12誰かは味方
衛藤美彩、桜井玲香、若月佑美が歌うミディアム・スロー・ナンバー。ピアノやストリングスを中心にした優雅なサウンドをバックに綴られるのは、“本当の自分”になるための温かく優しいメッセージ。真っ直ぐな歌唱が耳にすんなりとなじむ。
13革命の馬
アコーディオンなどを印象的に使いエキゾチックなサウンドを生み出したアップ・チューン。秋元真夏、白石麻衣ら6人が歌うのは、渋谷の街を舞台にした超現代的な少女の葛藤。サウンドやタイトルとのギャップがユニークだ。
14僕がいる場所
華やかなサウンドとポップなメロディに心が弾むポップ・チューンだが、そこで紡がれるのは“人は永遠じゃない”というシリアスなテーマ。“死”という避けられない別れを見据えつつ、だからこそしっかりと愛を残すという決意が感動的。
15あなたのために弾きたい
生田絵梨花のソロ・ナンバー。ピアノとストリングスを中心とした優雅なワルツで、小さな頃からピアノを習ってきた女性の物語はまるで生田自身を綴っているかのよう。背伸びをすることのない、真摯な歌声が胸に迫ってくる。