ミニ・レビュー
一般的に思われる“ウィーン風”と一線を画すキュッヒル。スタイリッシュでクールな演奏だが、やはりウィーンが香るのが不思議な魅力だ。91年の録音なので、60歳ごろのプレヴィンも元気。少し前のめりのキュッヒルに合わせながら、細やかなニュアンスを付けていき、独特の味わいとなった。
収録曲
01ウィーン奇想曲 (クライスラー)
02クープランのスタイルによるルイ13世の歌とパヴァーヌ (クライスラー)
03クープランのスタイルによる才たけた貴婦人 (クライスラー)
04ベートーヴェンの主題によるロンディーノ (クライスラー)
05ロンドンデリーの歌 (クライスラー)
06プニャーニのスタイルによる前奏曲とアレグロ (クライスラー)
07中国の太鼓 (クライスラー)
08スラヴ舞曲第10番ホ短調 (ドヴォルザーク/クライスラー編)
09愛の喜び (クライスラー)
10愛の悲しみ (クライスラー)
11歌劇「ばらの騎士」〜ワルツ (R.シュトラウス/ジンガー編)
12ウィーン、わが夢の街 (ジーツィンスキー)
演奏
ライナー・キュッヒル(VN) アンドレ・プレヴィン(P)