ガイドコメント
前作『I』以来約1年5ヵ月ぶりとなる、2014年12月24日リリースの7thアルバム。「ラブソングはとまらないよ」「熱情のスペクトラム」「涙がきえるなら」「GOLDEN GIRL」などのシングルを含む、老若男女誰もが楽しめるJ-POP作だ。
収録曲
01FUN!FUN!FANFARE!-The Beginnig- (instrumental)
7作目のオリジナル・アルバム『FUN!FUN!FANFARE!』のオープニングを告げる爽快なファンファーレ。本間昭光が作曲を、啼鵬が編曲を手がけており、1分弱という短い時間のなかで希望に満ちあふれた音色を響かせている。
02GOLDEN GIRL
TBS系ドラマ『女はそれを許さない』主題歌となった29作目のシングル。吉岡聖恵が作詞曲を、亀田誠治が編曲を手がけた軽快なロック/ポップ・チューン。明日に恋して、全速力で未来へと駆け抜けていく少女の姿を、躍動感豊かに描いている。
03ラブソングはとまらないよ
「カルピスウォーター」CMソングとして人気を呼んだ27枚目のシングル。“君のことが好きだよ ねぇ 伝えきれやしないよ”で幕を開けるミディアム・テンポのラヴ・ソングだ。大切な人を胸に、都会で頑張る女性の物語が力を与えてくれる。
04熱情のスペクトラム
28枚目のシングルは、TBS系アニメ『七つの大罪』オープニング・テーマ。ゴシック風味のスケール大きなメロディとともに、緊張感あるバンド・サウンドで走り抜けるロック・チューンだ。大切な人とともに世界を変えていく決意を綴った歌詞も力強い。
05キラリ
映画『アオハライド』主題歌として水野良樹が書き下ろしたポップ・チューン。華やかかつカラフルなサウンドで紡がれるのは、“素直になれないふたりのもどかしい距離”を歌った胸キュンなストーリー。恥ずかしくなるような初々しさがたまらない。
06LIFE
誰かとともに生きることは、信じてまた傷ついてまたその手を握ること……儚げなピアノで幕を開けるシリアスなバラード。“生きていくこと”や“歌っていくこと”といった強いテーマを直接的な言葉で綴っているが、それに負けぬ芯の強さがメロディが秀逸。
07春
ピアノやストリングスを取り入れた華やかなサウンドで進むドラマティックなミディアム・バラード。しかしそこで歌われるのは、サウンドとはミスマッチとも思える亡くなった人への思い。思い出を振り返りつつ、“これからを生きていく”という決意に胸が震える。
08明日ハレルカナ
ハーモニカを取り入れた素朴なサウンドが印象的なポップ・チューン。うまくいかないことや笑顔になったこと、日々のさまざまを歌いつつ、これからを生きていこうという前向きなメッセージ・ソングだ。言葉をぎゅっと詰め込み、軽快なリズムを生み出したサビが心地良い。
09ジャンプ!
日産「セレナ」CMソングに起用された、明るく振りきったパーティ・チューン。ブリブリのブラスやパーカッション、ワウを咬ませたギターなどサウンド面でのテンションも最高潮。“ジャンプして ジャンプして”というシンプルなサビの中毒性も高い。
10虹
“疲れたんだ”と嘆くより“ここまで来た”と思って生きていたい……自分らしく、前を向いていこうというポジティヴなメッセージに満ちたアップ・テンポのポップ・チューン。疾走感のあるサウンドにハーモニカやオルガンが効いている。
11陽炎
ラテンのエッセンスを強めに注入したサウンドが新鮮な歌謡曲テイストのアップ・チューン。お祭り感満載の華やかなサウンドとは裏腹にメロディは儚げで、それに合わせた吉岡の色っぽい歌唱も見事。危険な恋の行方をしなやかに歌い上げている。
12SNOW AGAIN
7分弱にもおよぶ長尺のウィンター・バラード。曲を通して奏でられるピアノのリフを中心に、鈴の音やストリングスを取り入れたサウンドは、まさに冬仕様。ドラマティックなメロディに乗せて、儚い雪のような恋物語を歌いあげる。
13ワンゴール
ブラスやストリングスを取り入れたカラフルなサウンドを、ギターの軽快なカッティングで引っ張るアップ・テンポのポップ・チューン。ただただ前を見据えて突き進む言葉は、推進力の高いアレンジにピッタリ。ユーキャンの2015年CMソング。
14涙がきえるなら
「熱情のスペクトラム」との両A面で発表された28枚目のシングル。メンバー3人による共作で、出会いや別れ、喜びや悲しみをたたえ回っていくこの世界を綴ったスケールの大きな歌詞をエモーショナルなメロディで包み込んだバラード。オルガンがいいアクセント。
15マイステージ
JRAの2015年CMソングとして起用されたミディアム・バラード。“命のパズル”という詞的な表現を交えた歌詞もさることながら、サビのメロディの美しさがとにかく秀逸。強力なサビの魅力をストレートに伝えるアレンジも見事。
16LIGHTS OUT-The Ending- (instrumental)
アルバム『FUN!FUN!FANFARE!』のラストに配された1分ほどのインストゥルメンタル。スネアのロールに、伸びやかに響くトランペット。穏やかな余韻に包まれながらフェードアウトしていく“消灯ラッパ”だ。