ミニ・レビュー
幼い妄想、濃密な性の匂い、人生の奥深さと怖さを描き出す歌、童謡〜クラシックを自在に行き来するようなメロディ、シンプルに研ぎ澄まされたピアノによって、静かな人気を得ているシンガー・ソングライター、北村早樹子のベスト盤。映画『へばの』主題歌の「蜜のあはれ」、新曲「わたしのライオン」も収録。
ガイドコメント
可憐さと毒気が絶妙なバランスで同居する偉才の女性シンガーによる、デビュー10周年を記念した初のベスト・アルバム。2006年の1stアルバムから2014年発表のシングル、提供した映画主題歌までを網羅。彼女独特の世界が凝縮した濃度の高い一枚。
収録曲
01卵のエチュード
02歯車に絡まった男の話
03春の熱
04歌片 (うたかた)
05蜜のあはれ
06子ども部屋
07貝のみた夢
08わたしの一角獣
09解放
10友達になりたい
11だ・い・す・き
12朝も昼も夜も (シングル・ヴァージョン)
13わたしのライオン
14ルミエル聖歌第一番「てんよりくだりしはじめのてんし」