ガイドコメント
2015年1月28日リリースのアルバム。「S.A.K.U.R.A.」から「O.R.I.O.N.」までの“春夏秋冬”をテーマにしたシングル4曲を含む、2014年の充実ぶりを象徴するような一枚となっている。
収録曲
01Eeny、meeny、miny、moe!
ファンキーなブラス・セクションやパーカッションを配したダンサブルなナンバー。タイトルは日本でいう“どちらにしようかな”のような数え歌で、歌詞にも自分を信じて未来を掴み取れ、という強いメッセージが込められている。
02R.Y.U.S.E.I.
“春夏秋冬”シリーズの“夏”編にあたる13thシングル。エフェクト音をたっぷりと使用したEDM調のアッパーなナンバーで、つい一緒に声をあげたくなるようなサビでの“OOH OOH!”というフレーズが楽しい。第56回日本レコード大賞にて大賞を受賞。
03S.A.K.U.R.A.
12枚目のシングルは“春夏秋冬”シリーズの“春”編にあたる楽曲。“日本の魂”ともいうべき桜をテーマにしたナンバーながら、バラードではなくEDM風の攻めのサウンドで表現するのが“三代目”流。日本的な美を歌った歌詞とのギャップもクール。
04Glory
ラッパーとしてEXILE SHOKICHIが参加したミディアム・テンポのダンス・チューン。“倒れたら立ち上がるだけ”など、栄光に向けて突き進む彼らのメンタリティをそのまま歌にしたような力強い言葉が並ぶ。
05C.O.S.M.O.S.〜秋桜〜
14枚目のシングルで、ピアノやアコースティック・ギターを取り入れたミディアム・バラード。儚く色づいた“秋桜(コスモス)”をモチーフに、許されない恋に苦しむ二人の心情を歌う。切なさに拍車をかけるファルセットを交えたヴォーカルが見事。
06Link
ピアノを中心とした落ち着いたサウンドに乗せて、幸せに結ばれることのない二人の恋愛を歌った登坂広臣のソロ・ナンバー。シンプルなアレンジとメロディによって甘く切ないハイ・トーン・ヴォイスの魅力を堪能できる正統派バラードだ。
07Wedding Bell〜素晴らしきかな人生〜
リクルート「ゼクシィ」のCMソングに起用されたウェディング・ソング。鐘の音やストリングスで幸せいっぱいな雰囲気を演出した感動的なバラードで、結婚式を前にこれまでの人生や未来に思いを馳せる心情が胸に染みる。
08Summer Dreams Come True
メンバーが出演したSamantha Tiara&Samantha ThavasaのCMソングとなったミディアム・アップ。大切な人へ向けて、夏の夜空に輝く星座を贈りたいと歌う心温まるナンバーで、“summer さぁ”というニクいフレーズも。
09All LOVE
今市隆二のソロ・ナンバーは、自身が作詞を手がけたラヴ・バラード。“すべてを愛して…”というサビの冒頭が表わすように、恋愛だけではなく家族や友へ向けた愛も含む壮大な歌詞を、ファルセットを多用した甘いヴォーカルで丁寧に歌い上げる。
10風の中、歩き出す
春の風が教えるこの痛み、忘れないから……春を迎え、それぞれの道を歩んでいく悲しい別れと未来への希望を歌った卒業ソング。ピアノやストリングスを使用したドラマティックなサウンドは感動に拍車をかけ、大切に歌い上げるヴォーカルも好印象。
11O.R.I.O.N.
“春夏秋冬”シリーズの完結篇となる“冬”を歌った15枚目のシングル。“春”と同じくバラードを想起しがちな季節だが、ここでももちろん攻めのEDM。寒さで綺麗に澄んだ空気を想起させるクールなサウンドと熱いヴォーカルの対比に心が弾む。
12O.R.I.O.N. (Maozon@ASYtokyo remix)
STYとともにこの楽曲の制作に参加したMaozonによるリミックス。リズムを半分にしながらも若干テンポをアップさせ、アゲアゲだった原曲とはまったく異なるアプローチでさらなる魅力を発揮。楽曲自体の芯の強さも同時に感じさせる。