ミニ・レビュー
フラングはノルウェー出身の女流ヴァイオリニストで、ムターの秘蔵っ子としても知られる。一聴すると線が細いように感じるが、ニュアンスに富んだ音色が表現を豊かにしている。スッキリした感触ながらなかなかに味わい深いモーツァルトである。颯爽とした風味のオケも相乗効果をあげている。
ガイドコメント
ヤンソンスやムターに才能を認められ、早くから注目を浴びてきたノルウェー出身のフラングが、イギリスの若手指揮者コーエン率いる古楽アンサンブル、アルカンジェロとモーツァルトのヴァイオリン協奏曲を録音。自発性に満ちたナチュラルな空気が心地よい。
収録曲
モーツァルト:
01ヴァイオリン協奏曲第1番変ロ長調K.207 (カデンツァ:ジョナサン・コーエン)
02ヴァイオリン協奏曲第5番イ長調K.219「トルコ風」 (カデンツァ:ヨアヒム)
03ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲変ホ長調K.364 (カデンツァ:モーツァルト)
演奏
ヴィルデ・フラング(VN) ジョナサン・コーエン指揮 アルカンジェロ (3)マキシム・リザノフ(VA)