ミニ・レビュー
ベルリンフィルの若き首席というその名に恥じない……というより、その血が生んだ名盤。重厚な“クラ五”の表現からも、たとえば「トランシルヴァニア舞曲」(ツィムバロンの伴奏がユニーク)で全開する、濃い東欧文化圏の匂いが感じられる。クラシックにも“血の匂い”が必要なのだということを痛感。★
ガイドコメント
ベルリン・フィルの首席クラリネット奏者、アンドレアス・オッテンザマーのソロ・アルバム第2弾。ブラームスのクラリネット五重奏曲やハンガリー舞曲などのほか、ハンガリーの作曲家ヴェイネルの作品を収録。カヴァコス、タメスティら共演陣も豪華。
収録曲
ブラームス:
01クラリネット五重奏曲ロ短調op.115
022つのワルツ イ長調-ワルツop.39-15/愛の歌op.52〜ワルツ第6番「一羽の小さなかわいい小鳥」
03ハンガリー舞曲第7番ヘ長調 (レメーニ/ブラームス)
04ハンガリー舞曲第1番ト短調 (神聖なるチャールダーシュ) (ボルゾー/ブラームス)
レオー・ヴェイネル:
052つの楽章
06トランシルヴァニア舞曲 (トラディショナル)
演奏
アンドレアス・オッテンザマー(CL) レオニダス・カヴァコス(VN) クリストフ・コンツ(VN) アントワーヌ・タメスティ(VA) シュテファン・コンツ(VC) (2)〜(6)エーデン・ラーツ(CB) (5)(6)オスカール・エケレシュ(ツィンバロム)