ミニ・レビュー
16歳でチャイコフスキー・コンクールに優勝した天才肌だが、近年はヨーロッパ限定ライヴのみの活動ゆえ日本では幻的な存在。でも、この貴重な録音で豊かなピアニズムを聴ける。時間が止まったかのような極美のモーツァルト、一気に感情が動き出すショパン。アンコールの数々も魅力的だ。
ガイドコメント
1950年、ソ連時代のレニングラード(現サンクトペテルブルク)生まれで、16歳でチャイコフスキー・コンクール優勝。海外活動も録音も少ないため広く知られることがなかったソコロフの〈DG〉デビュー盤だ。注目。
収録曲
[Disc 1]
01ピアノ・ソナタ第2番ヘ長調K.280 (189e) (モーツァルト)
02ピアノ・ソナタ第12番ヘ長調K.332 (300k) (モーツァルト)
[Disc 2]
0124の前奏曲op.28 (ショパン)
02詩曲op.69-1 (スクリャービン)
03マズルカ第47番イ短調op.68-2 (遺作) (ショパン)
04詩曲op.69-2 (スクリャービン)
05マズルカ第41番嬰ハ短調op.63-3 (ショパン)
06新クラヴサン組曲〜未開人 (ラモー)
07オルガン小曲集〜コラール前奏曲「主イエス・キリスト、われ汝を呼ぶ」BWV639 (J.S.バッハ/ソコロフ編)