ミニ・レビュー
フランス革命前後のパリ。それはフルートにとって幸福な時代でもあった。そしてその地にゆかりの深い作曲家たちによる珍しいフルート協奏曲の数々。パユはここで、それらの作曲家や作品を、輝かしく精彩あふれた演奏によって世に復活させようとする。その強い意欲が伝わる演奏である。
ガイドコメント
エマニュエル・パユが、フランス革命前後に書かれたフルート作品の中から“もっとも革新的で、美しいメロディをもつ”4つの協奏曲を選んで収録したアルバム。“キング・オブ・フルート”の華麗な技を味わえるだけでなく、音楽史的にも貴重な録音である。
収録曲
01フルート協奏曲第7番ホ短調 (ドヴィエンヌ)
02フルート協奏曲第1番ニ短調 (ジアネッラ)
03フルート協奏曲ト長調 (グルック)
04フルート協奏曲ハ長調B.106 (プレイエル)
演奏
エマニュエル・パユ(FL) ジョヴァンニ・アントニーニ指揮 バーゼル室内管弦楽団