ミニ・レビュー
アルミンの息子フィリップによるワーグナー。骨太の音は父以上であり、そこに若々しい新鮮な気迫が注入されている。瑞々しい美しさも十分にたたえ、今後の活躍が期待。ステンメはややヴィブラートが大きいが、フラグスタートのような深い味わいがある。
ガイドコメント
2009年よりパリ国立オペラの音楽監督を務めるフィリップ・ジョルダンは、2010年から2013年にわたり『ニーベルングの指環』を上演、大絶賛を浴びた。そのエッセンスを凝縮した管弦楽作品集は、指揮者とオケとの蜜月を感じさせる充実の演奏だ。
収録曲
ワーグナー:
[Disc 1]
01楽劇「ラインの黄金」〜前奏曲、間奏曲とヴァルハラ城への神々の入場
02楽劇「ワルキューレ」〜ワルキューレの騎行
03楽劇「ワルキューレ」〜魔の炎の音楽
04楽劇「ジークフリート」〜森のささやき
[Disc 2]
01楽劇「神々のたそがれ」〜ジークフリートのラインへの旅
02楽劇「神々のたそがれ」〜ジークフリートの葬送行進曲
03楽劇「神々のたそがれ」〜ブリュンヒルデの自己犠牲
演奏
フィリップ・ジョルダン指揮 パリ国立オペラ座管弦楽団 [2] (3)ニーナ・ステンメ(S)