ミニ・レビュー
オリジナルと並行して、大胆とも思える編曲によってハープのレパートリーと可能性を追求しているメストレらしい、挑戦的ながら豊かな音楽性を感じさせるアルバム。どれもが原曲の持ち味を生かしながら、無理なくハープに置き換えられた。彼のスーパー・テクニックも、もちろん堪能できる。
ガイドコメント
ハープという楽器の概念を大きく変えた革新者、メストレによるロシア〜ボヘミア地方の作品集。スメタナの「モルダウ」やチャイコフスキーの「こんぺい糖の踊り」など、メストレがアンコールに愛奏し、CD化が待ち望まれていた作品を中心に収録されている。
収録曲
01交響詩「我が祖国」〜モルダウ (スメタナ)
022つのロシア民謡〜第1曲「うぐいす」 (アリャビエフの歌曲による) (リスト)
03バレエ「ロメオとジュリエット」組曲第3番〜第5曲「朝の歌」 (プロコフィエフ)
04バレエ「ロメオとジュリエット」組曲第2番〜第1曲「モンターギュー家とキャピュレット家」 (プロコフィエフ)
05「音楽の玉手箱 (おどけたワルツ)」op.32 (リャードフ)
06歌劇「エフゲニー・オネーギン」の主題による幻想曲op.81 (ワルター=キューネ)
07バレエ「くるみ割り人形」組曲〜「こんぺい糖の踊り」 (チャイコフスキー)
082つの小品〜第1曲「東洋的な踊り」 (ハチャトリアン)
092つの小品〜第2曲「トッカータ」 (ハチャトリアン)
10夜想曲変ホ長調 (グリンカ)
11組曲イ長調op.98 (ドヴォルザーク)