ミニ・レビュー
内田裕也に進言された“ブラスの入ったロックの時代”、稲垣はユニークなバンドと題材で、日本の音楽史に鬼才として名を刻んだ。本作は弾き語りの名手として当時のジャズ・クラブでも人気の高かった沢田靖司をヴォーカルにフィーチャーした。“和ジャズ”の一端を具現化した最右翼の一枚だ。
ガイドコメント
稲垣次郎とソウル・メディアが、ヴォーカルに沢田靖司を招いたジャパニーズ・サイケデリック・サウンド。日本古来の土着民謡を、ジャズとロックで完全アレンジ。日本人独特のオリジナリティやアイデンティティを、ファズ・ギターと管楽器が奏でている。
収録曲
01INANOME (DAWNING)
02KIGISHI (PHEASANT)
03SUSOMI (PEACEFUL)
04KUSAKAI (BAITING YARD)
05ARISOBE (ROUGH SEASHORE)
06TABUTE (DISCRIMINATION)
07SASARA
08YABUNIRAMI NO ISAN