ミニ・レビュー
ジャニーズとしては圧倒的に遅咲きだった5人組の、デビュー3年目のCD2作目。冒頭曲のキラキラ感が、なにしろハンパない。ヴィジュアル系ゴス(?)な「DARKNESS」のような異色曲もさしはさみつつ、「We're Fighters」では今までの頑張りをアピール。“おっちゃんアイドル”として大化けしてほしい。
ガイドコメント
2015年5月13日リリースの2ndアルバム。“メンバープロデュース”をキーワードに、5人が楽曲、映像、アートワークなどをトータルプロデュース。リード曲「Shower Gate」のほか、メンバーのオリジナル・ソロ曲も収録。
収録曲
01Shower Gate
森大輔が作詞作曲編曲に携わったファンク調のポップ・ソング。予定調和を打破するポジティヴな“決意”を促す歌詞は、ちょっと挑発的(!)で試されている気持ちになるかも。ゴージャスなホーンの音色に、気分がアガること間違いなし。
02In The Name Of Love〜誓い
“愛しい人”をはじめとするストレートな言葉を繋げ、好きな人を思う気持ちを綴った歌詞は超絶甘々。それらの歌詞をエレクトロな4つ打ちのサウンドに乗せた、“これぞジャニーズ”なダンス・チューン。井手コウジが作詞作曲編曲を担当。
03どこまで Happy!!!
思わず口ずさみたくなるポップ度200%なカラフルでドリーミーなアップ・チューン。そんな“ド”ポップなサウンドに三浦徳子が手がけた多幸感あふれる愛に満ちた歌詞が乗った、王道のアイドル・ソングに仕上がっている。
04Stay with me♥ (橋本良亮)
橋本良亮のソロ曲。本人が作詞を担当。シンデレラを好きな人にたとえ(=橋本が王子様!)、夜の12時を過ぎても一緒にいたいという気持ちを綴ったラヴ・ソングだ。軽快な4つ打ちのポップ・チューンに仕上がっている。
05僕らのこたえ〜Here We Go〜
ロールプレイングゲームのテーマ曲のようなクラシック調のイントロからゴシックメタル調の荘厳な雰囲気漂うサウンドに変化、さらにラップも挟み込まれるドラマティックな一曲。やりたいことに向かって突き進むことの大切さを歌っている。
06DARKNESS (LOVEです☆ver.) (塚だぁくねす feat.塚☆リカ)
塚だぁくねす feat. 塚☆リカ(=メンバーの塚田僚一)による、ヘドバン確実のハードロック・チューン。つかちゃん係長(リカちゃん☆ファクトリー)と塚だぁくねす名義、つまり塚田僚一によるコント風のユーモラスな歌詞が壮大(!?)な物語を描く。
07未来は明るいかい? (河合郁人)
メンバーの河合郁人のソロ曲。60〜70年代のGS(グループ・サウンズ)風のサウンドが、色香漂うヴォーカルによく似合う。本人が手がけたユーモアたっぷりの歌詞もぴったりで、昭和時代をよく知る大人も虜にしそうだ。
08特別な君へ
タイトルどおり好きな人への気持ちを真摯に綴ったハートウォーミングなバラード。ピアノやストリングスの控えめながらもきらびやかな音色から、静かなパッションを感じる。情熱的なヴォーカルによる5人のリレーマイクにも気合が入っている。
09メクルメク
“おもちゃ箱をひっくり返した”という表現がぴったりの、ホーン隊を携えたビックバンドによるにぎやかなジャズ調のナンバー。“恋のドア”“愛を奏でる”など、夢見心地になれるロマンティックな表現をちりばめた歌詞にうっとりすること必至。
10We're Fighters (五関晃一)
五関晃一のソロ・ナンバー。裸一貫で戦う男の姿を描いた緊張感のある歌詞をエレクトロ・サウンドに乗せたダンス・チューン。ヴォコーダーを使ったり硬派なラップで表現したりと、さまざまな声色を楽しめる。
11ドラマ (戸塚祥太)
戸塚祥太が自身で作詞を手がけたソロ・ナンバー。“どうせ”という言葉を発してしまう気持ちを蹴散らす、爽快なメロディとヴォーカルがまぶしいポップ・チューンに仕上がっている。青さを残す歌詞が妙に心地良い。
12Legend Story
控えめながらも美しいストリングスの音色と滑らかなヴォーカルが心に響くバラード曲。と思いきや途中でホーンが入って、カーティス・メイフィールド・ライクなソウルフルでファンキーなサウンドへと大胆に変化。ドラマティックな展開の一曲。
13SPACE TRAVELERS (album ver.)
伸びやかなヴォーカルとまっすぐな歌詞が心地良い、王道のアイドル・ソング。挑発的なホーンの音色が楽曲に緊張感を与えていて、どこか遠くに行きたい気分のときにぴったりだ。アルバム『A.B.Sea Market』にボーナス・トラックとして収録。
14Finally Over
あえて艶やかさを強調した(?)ヴォーカルに惹かれる、ロマンティックなハードロック・ナンバー。エモーショナルなギターと耽美的なコーラス&シャウトがハマっている。アルバム『A.B.Sea Market』にボーナス・トラックとして収録。