ガイドコメント
前作『Force』以来約2年8ヵ月ぶりとなる、2015年5月27日リリースの5thアルバム。「Live」「愛をからだに吹き込んで」といったシングルや配信シングル「White Light」を含む、多彩なゲストが参加した意欲作となっている。
収録曲
[Disc 1]
01White Light
ザッザッと鳴らす足音から幕を開ける、勇ましさにあふれた重厚なミディアム・ロック。ピュアにもほかの色にも染まることのできる変幻自在な白になれと高らかに叫ぶ。力強い歌声は旗を風になびかせて前進する勇者のイメージだ。
02Beautiful
弾む鍵盤と鮮烈に震えるストリングスの力を借りてますます生命力をたたえたトラックとともに、何をも恐れず天高く駈けあがるようなヴォーカルが実に伸びやか。“私”自身を信じて明日に輝けと歌うドラマティックなナンバーだ。ドラマ『マザー・ゲーム』主題歌。
03色を剥がして
ジルデコのchihiRoに詞による艶っぽい詞やウェットな質感を帯びたエレクトロにコーティングされたサウンドは、Superflyにとっての新機軸。生々しい女の感情を歌う越智志帆のフレッシュな魅力が充溢したライトなエレクトロ・ダンス・ロックだ。
04On Your Side
ケイティ・ペリーを手掛けたボニー・マッキーによるドラマティックなミッド・バラード。強い意志と希望を感じる王道の旋律に乗せ、ひたむきに生きる人たちへエールを送る。感情豊かな歌唱も印象的だ。2015年夏の高校野球応援ソングで話題となった19thシングル。
05A・HA・HA
オーストラリアのロック・バンド、JETの元メンバーのクリス・セスターが手掛けたロック・チューン。80年代シンセ・ポップ調サウンドに遊び心満載のラップ風な歌い回しもかませた斬新さが特色。コミカルな“ア・ハ・ハ”のフレーズがピッタリ。
06Woman
ここで歌われるのは、力強く生命力あふれる女性たちの底力。BONNIE PINKによる粘着性のあるファンク・ロック・サウンドは、越智志帆の本音を吐露させるようなエナジーが充満。ゴリゴリとした強靱な“オンナ力”で迫る一曲だ。
07脱獄の季節
なんだか不穏なタイトルだが、実は束縛を感じて反骨心を露わにしながらも結局惰性に流される思春期特有の情けない感情を歌ったもの。甘酸っぱさも感じる、元JETのクリス・セスターによるキャッチーなポップ・ロック・チューンだ。
08リビドーに告ぐ
元椿屋四重奏のフロントマン、中田裕二が手掛けたセクシーなロック・サウンドが美味。紅いルージュで誘う君への抑えられない欲望を、艶っぽいギターや色香漂うメロディに誘われるがままに歌う越智志帆もまた妖しげだ。
09愛をからだに吹き込んで
“オーオオッオッオッオー”のシンガロングが痛快なエネルギッシュなポップ・チューン。タフでしなやかなサウンドがドラマ性を演出している。テレビ朝日系ドラマ『ドクターX〜外科医・大門未知子〜』主題歌となった18thシングル。
10Live
映画『闇金ウシジマくんPart2』主題歌起用の17thシングル。孤独にさいなまれそうになっても決して一人じゃないことを忘れないでというメッセージ・ソングで、暗雲の空に晴れ間が広がっていくようなサウンドが感傷と希望を導く。訴求力あるミッド・バラードだ。
11Space
HeavenstampのTomoya.Sによる内省的でエモーショナルなミディアム・ロック・バラード。孤独と無常を漂わせる美しくも鬱蒼とした音色をバックに、人生について語りかける。静謐から重厚なバンド・サウンドへの展開は、どこか神秘を感じる新境地だ。
12極彩色ハートビート
クラップやリコーダーなど温もりある暖色系の音色がいっそうジョイフルなムードを醸し出す。手、足、声で思い思いの音を鳴らせば笑顔がきっと弾け出すとうながすハッピー・ソングで、聴けば思わず微笑んでしまうこと間違いなしだ。
13You You
ジョイフルなバックコーラスと燦々と照る太陽の下で踊り出すような陽気なサウンドが魅力のグルーヴィなロック。君次第でいくらでも“今”を変えられるというメッセージに勇気をもらえる。ライヴ映えしそうなFM5局企画「FOR THE NEXT」テーマ・ソング。
14いつか私は歌をうたう
越智志帆と蔦谷好位置のピアノとの一発録りでレコーディングされたシンプルなミディアム・バラード。“明日は必ずくる”という至言を美しい鍵盤のメロディに乗せて綴った、心洗われるような佳曲だ。越智の透明感ある歌唱も美味。
[Disc 2]
01Blue〜こんな夜には踊れない
02Sweetest Music
03帰れない二人
04スローバラード (“the day”&Soul Sister“SHIHO”)
05楽しい時-Fun Time