ミニ・レビュー
34枚目のアルバムは青森でのライヴと、高木恭造の詩『まるめろ』の全34編の朗読からなる2枚組。ライヴではまるで漫談のような軽妙な語りで占められ、青森の人の思いや感性が面白い。その反面、訛りそのままに綴られた詩の朗読は生活感にあふれる。
ガイドコメント
伊奈かっぺいの34枚目となるアルバムは2枚組。DISC 1は、2015年3月に青森駅前のアウガで行なわれた公演のライヴ録音。DISC 2には、津軽弁で優れた詩を多数創作した方言詩人、高木恭造の代表作『まるめろ』の朗読が収録されている。
収録曲
[Disc 1]
01看板に訛りあり
02訛りは人のためならず
03奥歯に訛りにはさまる
04親の訛り 子知らず
05おごる訛りは久しからず
06地震・雷・火事・訛り
07訛りの顔も三度まで
08頭かくして 訛りかくさず
09すずめ百まで訛り忘れず
10親しき仲にも訛りあり
11訛りよければ すべてよし
[Disc 2]〈高木恭造の世界-「まるめろ」全作品完全朗読〉〈生活(クラシ)〉
01生活 (クラシ)
02生だハマナスの実
03すかんこの花
04石コ
05冬の月
06陽 (シ)コあだネ村
07凶作 (ケガズ)
08風 (カジェ)ネ逆 (サガ)らる旗 (ハダ)
09百姓
10漁師
11霙 (アメユギ)
12吹雪 (フギ)
13夜明げ
14墓場 (ハガショ)
15雪女 (ユギオナゴ)
16独楽 (ヅグリ)
17春
18秋 (アギ)
19懐刃 (マギリ)
20指切 (キンカホウ)
21海猫 (ゴメ)
22猫柳 (ネゴッコ)
23雲雀 (シバリ)
24彼女 (アレ)ァあの日 (シ)ネ
25煤ケダ暦
26春先 (ハルサギ)
27日照雨 (ダマガスアメ)
28苗代 (ナシロ)の稲妻 (イナピカリ)
29宵祭 (ヨミヤ)
30野火
31竹馬 (ガランチョ)
32街角 (カド)の電信柱
33母親 (オガチャ)
34まるめろ