ミニ・レビュー
ブーニンの個性的なピアニズムは健在。使用楽器はドイツの銘記ブリュートナーで製造は百年以上前。もともとブーニンが使用していたところ、彼の亡命後に6都市を巡ったのち、彼の元に戻ったという歴史を背負う楽器。ブリュートナーの録音は多くなく貴重で、独特の音色とともに、奏者の感性を堪能できる。
ガイドコメント
85年にスタニスラフ・ブーニンがショパン・コンクールで優勝してから30年。当時練習していたピアノ、1908年製ブリュートナーを使用し、コンクールでも演奏したレパートリーを中心に収録したアルバム。ライヴを除くと11年ぶりの新録音となる。
収録曲
01アラベスク ハ長調op.18 (シューマン)
02ノクターン第8番変ニ長調op.27-2 (ショパン)
03ワルツ第9番変イ長調op.69-1「別れのワルツ」 (遺作) (ショパン)
04マズルカ第25番ロ短調op.33-4 (ショパン)
05マズルカ第41番嬰ハ短調op.63-3 (ショパン)
06マズルカ第45番イ短調op.67-4 (ショパン)
07ワルツ第12番へ短調op.70-2 (ショパン)
08ワルツ第7番嬰ハ短調op.64-2 (ショパン)
09無言歌ホ長調op.19-1「甘い思い出」 (メンデルスゾーン)
10主よ、人の望みの喜びよ (J.S.バッハ/マイラ・ヘス編)