[Disc 1]
01MUSIC FOR THE PEOPLE
秋元康が作詞を手がけた記念すべきデビュー曲にして、95年の「バレーボールワールドカップ」イメージ・ソング。シンセの強力なリフとハードロック風のギターを下敷きにしたダンス・チューンで、6人がユニゾンで歌う姿が初々しい。
02MADE IN JAPAN
「MUSIC FOR THE PEOPLE」と同路線といえる、シンセ&ギターで走るアッパーな2ndシングル。“Made in Japan”と繰り返すキャッチーなサビが印象に残るが、中盤で突如飛び出すラップ・パートもクール。
03BEAT YOUR HEART
ミディアム・アップのダンサブルなビートで怪しげな雰囲気を放つ3rdシングル。ソロのラップ・パートで繋ぐパート割りやサウンドはヒップホップ風の味付けを基調としており、いわゆるサビらしいパートも存在しないユニークな構成が新鮮。
04TAKE ME HIGHER
長野博が主演したTBS系『ウルトラマンティガ』オープニング・テーマに起用された4thシングル。英語で語感のいいフレーズを生み出したサビや曲を主導するシンセなど、“初期V6らしい”といえるアッパーなダンス・チューン。ストリングスもいいアクセント。
05愛なんだ
作詞・松井五郎、作曲・玉置浩二という豪華布陣による5枚目のシングル。軽快なギターのカッティングで幕を開けるイントロに象徴される徹底的にポップなナンバーで、力強いヴォーカルに乗せてポジティヴなメッセージを送る。
06本気がいっぱい
“Eddy Blues”が作曲を手がけた6枚目のシングルは、ファンキーなギターに乗せたミディアム・アップのポップ・ソング。ムキにならずにしらけて生きていてもつまらないよと軽快に背中を押すメッセージも心強く、サビ前の掛け声も楽しい。
07WAになっておどろう
7thシングルは、NHK『みんなのうた』に起用され人気となった楽曲をカヴァー。“国民的ソング”といえるほどに愛され、ヒットを記録した。タイトルどおりのシンプルなメッセージを、とにかく徹底的にポップに、キャッチーに歌い上げる。
08GENERATION GAP
シングル8枚目はTBS系『学校へ行こう!』のエンディング・テーマ。フミヤ&尚之の藤井兄弟(F-BLOOD)による提供曲で、ホーンを配しつつ高揚感に満ちたサウンドで進むミディアム・アップ。坂本&井ノ原のメロウなソロ・パートが秀逸。
09Be Yourself!
V6のひとつの雛形といえる、シンセとハードなギターで構成される疾走感あるダンス・チューン。“ゼロからキミになればいい”と新しい自分へのはじまりを歌ったもので、サビの合間に配された、大げさとも思えるシンセが印象的。9枚目のシングル。
10翼になれ
ワイルドなギターのフレーズで幕を開ける10枚目のシングルは、奥居香の提供曲。ピンチに立ち向かいながら、どんどん強くなっていくんだと歌う力強いメッセージ・ソングだ。“雲の上を歩くように不安定だから”の詞とリンクした本当に不安定なメロディのフレーズがユニーク。
11over
「EASY SHOW TIME」との両A面で発表された11枚目のシングル。20th Centuryが作詞を手がけたミディアム・バラードで、逃げ出さずに前を向いて歩いていこうというメッセージが心に染みる。スケールの大きな美しいメロディも見事。
12Believe Your Smile
大切な人に向けて、いつまでもそばにいるから信じてほしいと真摯な思いを伝える12枚目のシングル。サビまではゆったりとしたメロディを主体に、そしてサビで一気に高揚感を誘うサウンドへと展開していくアレンジは秀逸。スケールの大きなコーラスも気持ち良い。
13自由であるために
13枚目のシングルは、緊迫感のイントロが耳を引くダンス・ナンバー。エレクトロ主体のスペイシーなサウンドがシリアスな雰囲気を漂わせており、“夢を口にするまえにできるなにか 知りたい”というフレーズには強い決意がにじむ。
14太陽のあたる場所
心温まるサウンドを中心とした14枚目のシングル。低い声でのラップからシンプルながらメロウなサビへと繋いでいくメディアム・ナンバーで、遠回りでもいいからそれぞれ夢へと進もうというメッセージが心に染みる。ラストのカミセンによるラップもキュート。
15野性の花
トリプルA面となった15枚目のシングルとして発表されたミディアム・アップ。作編曲は田島貴男(ORIGINAL LOVE)の手によるもので、冬の風や寒さに負けない“野生の花”を引き合いに夢へと向かう力を歌ったサビの美しさが白眉。
[Disc 2]
01IN THE WIND
佐藤竹善が作曲を手がけた16枚目のシングルは、湿度の高いファンキーなディスコ・チューン。大人びたサウンドに乗せて、失敗を味方につけて進んでいけと歌う。決しておしつけがましくない、落ち着いた雰囲気のヴォーカルもハマっている。
02CHANGE THE WORLD
日本テレビ系アニメ 『犬夜叉』のオープニング・テーマに起用された17枚目のシングル。希望に満ちたヌケのいいメロディラインやカラフルなサウンドなど、物語の導入役としてはこれ以上ない仕上がり。未来へと突き進むメッセージも強力だ。
03愛のMelody
ティンパニのような打楽器や鐘の音をアクセントに用いた、多幸感に満ちたサウンドが心地いい18枚目のシングル。音数少なめの軽やかなアップ・チューンながらもメロディはエモーショナル、大切な人に向けたまっすぐな愛情を歌う。
04キセキのはじまり
19枚目のシングルは、CHOKKAKUが編曲に名を連ねたキラキラとしたアップ・テンポのポップ・チューン。なかなか会う時間を作れない恋人に、時間の長さではなく深さだと歌うフレーズは胸キュンもの。シンプルな構成がメッセージの強度を高める。
05出せない手紙
三宅健主演のTBS系ドラマ『ネバーランド』主題歌となった20枚目のシングルは、 ドラマ原作者の恩田陸がセキヤヒサシ名義で作詞を手がけた切ないラヴ・バラード。二度と会うことができない大切な人への思いを、儚げなメロディに乗せて歌い上げる。
06Feel your breeze
日本テレビ系ドラマ『ごくせん』の主題歌に起用された21枚目のシングル。タイトルどおり、爽やかな風を感じさせるような清涼感の高いサウンドで進むポップ・チューンだ。想像していた未来に近づけるよう、いまここから歩いていこうと優しく語りかけるように歌う。
07メジルシの記憶
ピアノの音色で幕を開ける王道バラード。会えない夜に空を見上げて見つけた星を“二人のメジルシ”と名付けた記憶を、お互い違う未来を進んでしまった現在から思い返す。切なくも温かい物語を、美しいメロディと落ち着いた歌声で具現化していく。
08Darling
“Darling!Darling! いい Just night”という語呂遊びにも似たサビのフレーズが強烈に耳に残る23枚目のシングル。強い魅力を放つサビを軸に力強くカラフルなサウンドで彩った、シンプルな構成の潔さも好印象。
09COSMIC RESCUE
24枚目のシングルは、Coming Centuryが主演を務めた同名映画の主題歌。物語の世界観を引き継いで、未来感のあるスタイリッシュなエレクトロ・サウンドで進むダンス・チューンだ。カミセンの3人のソロ・パートも軽やか。
10ありがとうのうた
25枚目のシングルは、蓄音機から聴こえてくるような柔らかなサウンドで包まれたミディアム・テンポのハートウォームなナンバー。タイトルからもわかるように“感謝”を綴った楽曲で、“君がいてくれて救われたんだ”をじんわりと語りかける。
11サンダーバード-your voice-
映画『サンダーバード』日本語吹き替え版の主題歌となった26枚目のシングル。重心の低いハードでワイルドなサウンドが魅力のダンス・ナンバーで、守るべき大切な人への想いを歌う。『サンダーバード』おなじみのカウントダウンも登場。
12UTAO-UTAO
御徒町凧が作詞を手がけた27thシングル。ゆったりとしたテンポとカラッとしたバンド・サウンドに乗せたポップ・チューンで、仲間や大切な人と過ごす日々の幸せを歌っているが、どこか“軽い”感じの口ぶりが微笑ましい。
13Orange
監督・SABU×主演・V6の映画『ホールドアップダウン』主題歌となった28枚目のシングル。時計が秒針を刻む意味ありげなオープニングから、ギターをアクセントにしたダンサブルなサウンドへとなだれ込むポップ・チューンで、高揚感あるサビへの展開が秀逸。
14グッデイ!!
コモリタミノルの提供による29枚目のシングルは、テレビ朝日系ドラマ『警視庁捜査一課9係』主題歌。カラフルで爽やかなサウンドで進むアップ・テンポのポップ・チューンで、運命の人との出会いとこれから始まる日々への期待を歌う。
15HONEY BEAT
30枚目のシングルは、軽快なサウンドに胸が弾むポップ・ロック・ナンバー。大切な人との毎日を言葉遊びも交えつつ描いた歌詞がさらにスピード感を与えているほか、細やかなビートや長めの間奏、さらにさまざまな音色を用いた鈴木雅也の編曲が冴える。
[Disc 3]
01ジャスミン
31枚目のシングルは、テレビ朝日系ドラマ『警視庁捜査一課9係 シーズン2』主題歌となったドラマティックなミディアム・バラード。不安を抱えながらも前を向いて歩く姿を近藤薫の詞は感動的で、“感情はどんなルールも追い越して君を守るよ”の一節に耳を奪われる。
02way of life
フジテレビ系『SP』シリーズの主題歌として人気を集めた32枚目のシングル。R&B調の大人っぽいバラードで、切な成分高めのサウンドとメロディに反して、明日への静かな希望をはらんだ歌詞が胸にじんわりと響く。
03蝶
全編にわたってフィーチャーしたフラメンコ・ギターが大きなアクセントとなったダンサブルなナンバー。だまされているとわかっていても愛し続けた女性を蝶にたとえた、色気に満ちた物語とサウンドの相性は抜群で、感情を乗せた歌声も見事。
04LIGHT IN YOUR HEART
映画『大決戦!超ウルトラ8兄弟』主題歌となった34枚目のシングルは、「TAKE ME HIGHER」路線といえるハードかつスペーシーなアップ・チューン。韻を踏んだサビの語感のよさは特筆もので、表現力の高いヴォーカルもさすが。
05スピリット
佐藤トモがアレンジを手がけたストリングスをはじめ、さまざまな音色が次々と登場するきめ細やかなサウンドに耳を奪われる35枚目のシングル。なにが起きても大切なのはスピリット、シンプルながら難しいメッセージを高らかに歌い上げる。
06GUILTY
テレビ朝日系ドラマ『新・警視庁捜査一課9係』主題歌の36枚目のシングル。イントロから登場するハープの美しい旋律と不穏なサウンドとの対比が美しいダンス・チューンだ。三宅&森田のラップ・パートもクールに決めている。
07only dreaming
夢の中 出会えますか それだけでいい……もう会うことのできないあなたに、せめて夢の中だけでも、という切ない思いが胸に響く37枚目のシングル。ピアノを取り入れた美しいサウンドも印象的だ。テレビ朝日系ドラマ『新・警視庁捜査一課9係season2』主題歌。
08Sexy.Honey.Bunny!
西寺郷太が作詞を手がけた38枚目のシングル。坂本の“SEXY!”というシャウトで幕を開け、吐息や掛け声も織りまぜた色っぽいヴォーカルが全編にわたって楽しめるアグレッシヴなダンス・チューンだ。ラップ調のパートもセクシー。
09バリバリBUDDY!
39枚目のシングルは、Tomoya Kinoshitaの手によるアゲアゲなテクノ・ポップ・チューン。チャラさすら感じさせるホストのコールにも似た合いの手や、ワンフレーズごとに歌い繋ぐパート、ラストのテンポ・アップなど、遊び心満載。
10kEEP oN.
西寺郷太&corinのコンビによる40枚目のシングル。ピアノやストリングスとともにゆったりと歌う幕開けから、一気にディープなダンス・チューンへとギアチェンジ。自由奔放なアレンジが曲のラストまで続く、目まぐるしい展開が魅力。
11ROCK YOUR SOUL
がっつり歪ませたギター・リフで幕を開ける、まさに“ROCK”な41枚目のシングル。いつしか忘れていた情熱を呼び覚まし、逃げずに痛みと立ち向かえという男気満点なメッセージを叩きつける。闘志を煽るようなサウンドに胸が熱くなる。
12君が思い出す僕は 君を愛しているだろうか
42枚目のシングル。なんとも詩的なタイトルから導かれるのは、後悔に満ちた君といた日々とやり切れない思い。伴奏はほぼピアノのみ、ゴスペル調の分厚いコーラスとともに描かれるメロディは美しいのひと言。ヴォーカリストとしての個々の魅力が浮き彫りに。
13涙のアトが消える頃
アコースティック・ギターのアルペジオを主導にドラマティックなサウンドを構築したミディアム・バラード。君と一緒に過ごした淡い思い出を振り返りながら、断ち切ることのできない想いを吐露。コーヒーや歯ブラシといった身近な舞台装置が切なさを際立たせる。
14Sky's The Limit
フジテレビ系で放送のドラマ『ほっとけない魔女たち』主題歌の44枚目のシングルは、EDM調の攻めたサウンドが新鮮なナンバー。タイトルは“限界はない”という意味で、失敗なんで気にせずに自分が描いた未来へ突き進め、と力強く背中を押す。
15Timeless
ファルセットを交えた井ノ原快彦のソロ・パートによる幕開けが耳に残る45枚目のシングル。大切な人とともに夢に向かって歩いていく決意を、儚げなサウンドに乗せて歌ったミディアム・バラードだ。ソロ・パートでの表現力の高さが光る。