ミニ・レビュー
サティの再録音シリーズの2枚目。今回はサティの後期、1913年から19年にかけての作品をまとめている。細かな表情の変化が随所に見られ、サティの内奥に迫っている。多彩な表情はしかし、感情過多に陥らず、透明な抒情の世界が広がっている。そしてそれには、楽器と録音の良さも寄与している。★
収録曲
サティ:
01ノクチュルヌ第1番
02ノクチュルヌ第2番
03ノクチュルヌ第3番
04ノクチュルヌ第4番
05ノクチュルヌ第5番
06ノクチュルヌ第6番 (復元:ロバート・オーリッジ)
07嫌らしい気取り屋の3つの高雅なワルツ
08世紀ごとの時間と瞬間の時間
09自動記述法
10最後から2番目の思想
11あらゆる意味にでっちあげられた数章
12古い金貨と古い甲冑 (よろい)
13でぶっちょ木製人形へのスケッチとからかい
14乾 (ひ)からびた胎児
15官僚的なソナチネ
16スポーツと気晴らし