ミニ・レビュー
福間の魅力は、まず音色の美しさにあると思う。しかし彼は決してその美音にだけ頼ることはない。派手さはないが、高度に洗練されたテクニックは、音色の美しさをさらに一段階上のものへと高めている。両協奏曲とも非常に魅力的だが、特に彼のピアニズムが発揮されているのはモーツァルトであろう。★
ガイドコメント
着実に評価を高めているピアニスト、福間洸太朗の初となる協奏曲アルバムは山田和樹率いる横浜シンフォニエッタとの共演盤。シューマンは初共演(2014年)、モーツァルトは再共演(2015年)のライヴ録音で、このコンビの相性のよさが伝わってくる。
収録曲
モーツァルト:
01ピアノ協奏曲第9番変ホ長調K.271「ジュノーム」
シューマン:
02ピアノ協奏曲イ短調op.54
演奏
福間洸太朗(P) 山田和樹指揮 横浜シンフォニエッタ