ミニ・レビュー
冒頭はピアニスト自身の編曲による「モルダウ」のピアノ版、これがなかなか素晴らしく、この豊かな色彩感には驚いた。後続の曲も福間の透明感あふれる音色とスマートな音楽運びとが相まって、とてものどごしの良い飲料のよう。録音も最優秀。逸品として推す。
ガイドコメント
82年生まれのピアニスト、福間洸太朗の4thアルバム。名前の“洸”にちなみ、水と光にちなんだ曲を集めてコンサートを企画し続けてきた福間が、同じコンセプトでCDを選曲。名曲だけでなく知られざる歌曲や現代曲も収録された意欲的なプログラムだ。
収録曲
01モルダウ (スメタナ)
02ラインの歌 (ビゼー)
03ヨハン・シュトラウスの「美しき青きドナウ」に基づく演奏会用アラベスク (シュルツ=エヴラー)
04ヴェニスの舟歌 (メンデルスゾーン)
05舟歌 (ショパン)
06舟歌 (リャードフ)
07愛の便り (シューベルト/リスト編)
08鱒 (シューベルト/リスト編)
09水上にて歌う (シューベルト/リスト編)
10アナモルフォシ (シャリーノ)
11夜の海辺にて (カスキ)
12孤独な難破船 (ベインズ)
13白鳥 (サン=サーンス/ゴドフスキ編)