ガイドコメント
2005年9月14日のデビューから数えて10年目を迎えたAAAのベスト・アルバム。「BLOOD on FIRE」「逢いたい理由」など、これまでのヒット曲&名曲を2枚組で収録している。
収録曲
[Disc 1]
01BLOOD on FIRE
記念すべきデビュー曲は、ハイパーなダンス・ビートが炸裂するアップ・チューン。性急に走るビートとヴォーカル陣のしっかりとした歌唱、さらに日高光啓のラップ・パートも盛り込み、スキルの高さをアピール。強烈な熱量で迫る。
02ハリケーン・リリ、ボストン・マリ
テレビ朝日系ドラマ『7人の女弁護士』主題歌起用の7thシングルは、真島昌利が作詞作曲を手掛けた“マーシー節”全開といえるロック・チューン。ヒロト譲りとも思えるややぶっきらぼうなヴォーカルで、ロック魂全開に歌い上げている。
03Winter lander!!
ハンドベルや鈴の音色がアクセントとなったクリスマス・チューン。とはいえバラードではなく、ディスコ/ファンク調のアプローチによるポップでカラフルなアプローチがAAAスタイル。冬の恋を鮮やかに、ワクワクをぎっしりと詰め込んで彩っている。
04Get チュー!
彼らが出演するハウス「フルーチェ」のCMソングとなった13枚目のシングル。宇野実彩子のキュートなヴォーカルを中心に、松井五郎が手がけたとびきりポップな歌詞が踊るカラフルなナンバーで、ポジティヴな雰囲気に満ち満ちている。
05唇からロマンチカ
ブライアン・セッツァーにひけをとらない妖しげなロカビリー・テイストで決める14枚目のシングル。ゴージャスなサウンドに乗せて、小粋な街角のカフェから幕を開ける色っぽい恋物語を描く。セクシーな女性陣のヴォーカルが見事。
06SUNSHINE
4つ打ちのビートを中心に夏っぽいアゲアゲな雰囲気で進むポップなダンス・チューン。一度きりのこの夏に出会った君と恋に溺れたい……ストレートすぎる口説き文句とヤンチャそうなラップ・パートで、胸が弾む夏を演出している。
07MIRAGE
17枚目のシングルは、妖しげなアラビアン・テイストの味つけとロック調のエネルギッシュなアレンジが見事に融合した、推進力の高いアッパーなダンス・ナンバー。セクシーなフレーズを随所に配した艶かしい歌詞を、勢い満点で歌い上げる。
08MUSIC!!!
心が弾むようなピアノの音色で幕を開ける19枚目のシングル。ポジティヴな姿勢に満ちたメッセージを、ラップとメロディの応酬でメンバーが入れ替わりながら歌い上げているが、ヌケのいいハイトーンを披露する西島隆弘と浦田直也が映える。
09HORIZON
音数少なめのスタイリッシュなサウンドが心地いいダンス・チューン。メロディは伸びやかかつシンプルながら、南米の気配も感じさせるリズムが曲全体を引っ張ることでスピード感をもたらしている。新しい世界へと進む決意を歌った歌詞も力強い。
10Break Down
TBS系ドラマ『帝王』の主題歌となった21枚目のシングル。真夜中の街並みを猛スピードで駆け抜ける車を思わせる、ハイパーなサウンドが興奮を誘うアップ・チューンだ。切れ味鋭い日高のラップもサウンドにぴったりで、チャレンジングなメッセージを叩きつける。
11Heart and Soul
23枚目のシングルで、スペーシーなシンセの音色が存在感抜群なダンス・チューン。雪が舞う冬の街を舞台に、勇気をもって自分にしか描けない未来へと走り出せという熱いメッセージを詰め込んだ、AAA流ウィンター・ソングだ。
12Believe own way
答えがないから生きていく、決められた道じゃきっとつまらないさ。冬っぽいサウンドを軸に、自分を信じて生きていく決意を歌ったアグレッシヴなナンバー。無機質なシンセを取り入れたサウンドは、その決意を冷たくあざ笑う街並みを表わしているよう。
[Disc 2]
01逢いたい理由
作曲を手がけた小室哲哉の復帰第1作目となった2010年発表の24thシングル。さまざまなメロディを取り込んだ圧力の高いサウンドとドラマティックな構成をバックに、儚い恋に苦悩する胸のうちを歌う。エモーショナルなヴォーカルが胸に突き刺さる。
02負けない心
「逢いたい理由」に続く小室哲哉プロデュース第2弾にして、テレビ朝日系列『崖っぷちのエリー〜』主題歌となった25thシングル。ピアノを中心に焦燥感を煽るサウンドでまとめたダンス・ナンバーで、夢に向かって力強く手を伸ばす姿を歌う。
03PARADISE
小室哲哉プロデュース第3弾となる26thシングルで、高揚感に満ちたダンサブルなアップ・チューン。メロディはシンプルだが、ラップ・パートも含めてさまざまなヴァースを行き来する構成はスピード感満点。笑顔でいることの大切さを思い出させてくれる。
04CALL
4つ打ちのリズムに乗せて、近未来的なスペイシーなサウンドが走り抜ける29thシングル。画面に羅列する文字だけで想いを伝えるのではなく、直接会いに行って言葉を伝えよう、と現代的なコミュニケーションへの皮肉を交えながらメッセージを伝えている。
05Charge&Go!
あとひとつ踏み出せば、自分らしく胸を張れるのに……流麗なピアノに乗せたゆったりとした冒頭が印象的なナンバー。やがてブーピーなビートが乱入、アッパーなダンス・チューンへと変貌を遂げるも、男女ヴォーカルの美しいハーモニーが活きたサビは白眉。
06Still Love You
WHITE JAMのSHIROSEが作曲に参加した32ndシングル。重低音がブンブンと響くアッパーなサウンドが中心だが、歌われるのは別れを迎えた男女の切ない物語。行き場のない想いを爆発するサビの開け方に耳を奪われる。
07777〜We can sing a song!〜
YOKANが手がけたハッピーなブラス・セクションが彩る、カラフルなサウンドが楽しい33rdシングル。ブラック・ミュージック的なスタイリッシュな雰囲気を下敷きにしたパーティ・チューンで、サビを繰り返すラストも多幸感に満ちている。
08虹
GReeeeNが作曲を手がけた34枚目のシングル。壁にぶつかりながらも自分らしく生きていく背中を力強く押す応援ソングで、GReeeeNらしいおおらかなメロディとAAAらしいハイパーなエレクトロ・サウンドの融合がユニーク。
09PARTY IT UP
4つ打ちのビートと無機質なサウンドで走る36枚目のシングル。ヴォーカルにエフェクトをかけつつ重なりあっていく男女ヴォーカルは、まるでひとつの楽器として機能しているかのようで、やがて強烈な高揚感を伴いながら耳に飛び込んでくる。
10Love Is In The Air
まるで大空を飛んでいるかのような、スケールの大きな開けたエレクトロ・サウンドが心地よい37枚目のシングル。夏の幕開けとともにはじまる恋模様を描いており、伊藤千晃の透明感のある歌声が舞台装置もあいまって見事にハマっている。
11恋音と雨空
ピアノの音色をアクセントにした儚げなサウンドで彩った38thシングル。思い通りにいかない複雑な恋物語をしっとりと歌い上げたミディアム・アップで、メロディを含む随所に落とし込まれた和のテイストが儚さを増幅している。
12Wake up!
人気アニメ『ONE PIECE』の主題歌となった41枚目のシングル。ブラスを取り入れたパワフルなポップ・ロック・チューンで、“羅針盤”“航路”などアニメの世界を引き継ぎながら、大切な仲間との絆を歌ったワクワクに満ちたナンバーだ。
13風に薫る夏の記憶
ピアノとアコースティック・ギターを中心とした“切な成分”の高いサウンドで、大切な人と過ごす夏の思い出を描いたミディアム・アップ。儚い胸のうちをまっすぐに綴った歌詞は、男女ヴォーカルの掛け合いの魅力が最大限に活かされている。
14さよならの前に
第56回日本レコード大賞で優秀作品賞を受賞した42枚目のシングル。ピアノを中心とした儚げなサウンドに乗せて、別れを迎えた二人を描く。悲しみにくれながらも、優しさや温かさ、そして愛に満ちた感動的な言葉の数々をまっすぐに歌い上げる。
15Next Stage
ピアノをサンプリングしたクールなトラックによる導入から、攻撃的なEDMへと展開するアッパーなダンス・チューン。日高光啓の高速ラップ・パートを経由しながら、まだ見ぬ“次のステージ”へと傷つきながら突き進む決意を歌い上げる。