ミニ・レビュー
ショスタコーヴィチの音楽は晦渋なものがある一方で、大衆音楽に近いものも多い。“ライト・クラシック”を得意としたコステラネッツが、ショスタコーヴィチの明るくて軽い舞踊系の音楽を面白く聴かせる。若きプレヴィンとバーンスタインによるノリノリのピアノ協奏曲第1番も楽しい。
ガイドコメント
コステラネッツは亡命ロシア人で、クラシック、あるいはオーケストラの大衆化を図った偉才指揮者。これはショスタコーヴィチ没後40年記念アルバム。コステラネッツ選曲の13曲は、作曲家の新たな魅力が味わえる。
収録曲
ショスタコーヴィチ:
01オペレッタ「モスクワ・チェリョームシキ」op.105〜ギャロップ
02バレエ組曲第2番〜ポルカ
03「馬あぶ」組曲op.97a〜ワルツ「手回しオルガン」 (アトヴミヤン編)
04バレエ組曲第1番〜ギャロップ
05「馬あぶ」組曲op.97a〜夜想曲 (アトヴミヤン編)
06オペレッタ「モスクワ・チェリョームシキ」op.105〜序曲ワルツ (第3幕)
07「馬あぶ」組曲op.97a〜民衆の祭日 (アトヴミヤン編)
08バレエ組曲第1番〜オルゴールのワルツ
09「馬あぶ」組曲op.97a〜ギャロップ (アトヴミヤン編)
10組曲「黄金時代」op.22〜ポルカ
11バレエ組曲第1番〜ダンス
12「馬あぶ」組曲op.97a〜序奏 (アトヴミヤン編)
13バレエ組曲第2番〜ギャロップ
14祝典序曲op.96
15ピアノ協奏曲第1番ハ短調op.35
演奏
(1)〜(13)アンドレ・コステラネッツ&ヒズ・オーケストラ (14)アンドレ・コステラネッツ指揮 コロンビア交響楽団 (15)レナード・バーンスタイン指揮 ニューヨーク・フィルハーモニック アンドレ・プレヴィン(P) ウィリアム・ヴァッキアーノ(TP)
録音
(1)〜(13)65.11 (14)77.1 (15)62.4