ミニ・レビュー
ストラヴィンスキーは“祭典”を“抽象”というフィルターに透過させて作品を構築したが、そのために潜在化した法悦性や神秘性などの“祭典”の本来的機能を回復しようとクルレンツィスは企てる。クリアでありながら、大地が裂けるようなエネルギーの噴出を随所で体感させるユニークなハルサイだ。
ガイドコメント
アルバムが出るたびクラシック界に衝撃をもたらしているテオドール・クルレンツィスと手兵ムジカ・エテルナが、ストラヴィンスキーの『春の祭典』を録音。ディアギレフの故郷ペルミで活動する彼らが、新たなるスキャンダルを巻き起こしてくれそうだ。