ミニ・レビュー
第一音からみずみずしく美しい響きを作り出し、聴き手を自らの音楽世界へと引き込んでしまう。その清涼感にも似た感覚を与える音楽は、変奏を追うごとに力強さを増していくが、凛とした佇まいは決して乱れることなく、一本の線を描き出すように最初から最後まで貫かれている。非常に清潔なバッハだ。★
ガイドコメント
タローのクラヴィア協奏曲集に次ぐバッハ・アルバム。グールドによって“発見”されたゴルドベルク変奏曲。前作同様にピアノの響きを抑えて対位法を際立たせ、明快なバッハ像や明確な作品像を築き上げている。