[Disc 1]
01PIECE OF MY WISH
自身主演のTBS系ドラマ『あしたがあるから』主題歌となった、1991年発表の7thシングル。穏やかなメロディ、自然体に相手を勇気づける前向きな歌詞は、ふんわりとした優しいヴォーカルの癒やし効果を十分すぎるほど引き出している。彼女を代表する楽曲の一つ。
02瞳がほほえむから (Single Version)
日本テレビ系“2時間ドラマ”『水曜グランドロマン』主題歌起用の、1989年の6thシングル。「PIECE OF MY WISH」と同じ作家陣によるハートウォーミングなバラードで、“ねえ この世に生まれて”で始まるピュア100%の歌声に心が洗われる。
03Miss You
1994年発表の10thシングル。田中美佐子が二役を演じた日本テレビ系ドラマ『禁断の果実』主題歌で、作編曲は布袋寅泰が担当。終わってしまった恋を回想する切ないラヴ・ソングだ。穏やかなメロディのポップスだが、間奏に入るギターの音色がエモーショナルで泣ける。
04遠い街から
“あなた”がいない初めての冬を過ごす女性の切なくも前向きなラヴ・ソング。柔らかいピアノの音色がセンチメンタルな気持ちを優しく包み込む。1992年発表の7枚目アルバム『flow into space』に収録され、久石譲が作曲編曲を務めた。
05Goodbye Yesterday
本人が主演を務めたフジテレビ系ドラマ『ブランド』主題歌に起用の、2000年発表の18枚目のシングル。プロデュースは布袋寅泰で、キャッチーなメロディの壮大なロッカ・バラードに仕上がっている。ライヴやカラオケでシンガロング必至の一曲だ。
06PRIDE (Single Version)
フジテレビ系ドラマ『ドク』主題歌に起用された、1996年発表の12thシングルにして最大のヒット曲。布袋寅泰がプロデュースを担当。音数の少ないバンド・サウンドが、伸びやかで優しいヴォーカルと貴方を愛することが誇りという美しい歌詞を際立たせている。
07卒業写真
荒井由実時代のヒット曲で、卒業ソングとしても定番。軽やかでハートウォーミングなヴォーカルがセンチメンタルを湛えたメロディと融合し、原曲とは一味異なる名曲となった。2013年発表のユーミンのカヴァー・アルバム『Dialogue〜』に収録。
08春の日
1995年発表の9thアルバム『Love Of My Life』収録のしっとりとしたポップ・ソング。作詞は本人で、作曲はMAYUMI、編曲は菅野よう子。会わなくなったけれど大事な人を想う気持ちを、優しいメロディに乗せて綴っている。
09Blue Moon Blue (Re-Mix)
1992年発表の7thアルバム『flow into space』収録の、8thシングルのリミックス曲。編曲は久石譲が手がけている。美しく壮大なストリングスの音色とジャジィな夜の匂いをほのかにさせたピアノの音色が、スケールの大きいバラードに仕上げている。
10愛の詩
川江美奈子による畳み掛けるようなドラマティックなサウンドに胸が高鳴る。伸びやかで優しい、真っ直ぐなヴォーカルとも絶妙にマッチしている。TBS系ドラマ『女系家族』主題歌に起用された、2005年リリースの24枚目のシングル。
11陽のあたる場所から
聴く人の気持ちにそっと寄り添う、なぐさめ手をとり励ましてくれるような歌詞がぐっと胸に響くのは、優しく真摯なヴォーカルゆえだろう。大同生命CMソングにも起用された、2009年発表の19枚目のアルバム『corridor』収録のバラード。
12雨のあと
川江美奈子が作詞作曲したミディアム・チューン。溜めのある歌い方に色香を感じさせる。鈴木祥子作曲の小泉今日子の名曲「優しい雨」に勝るとも劣らない雨がテーマの佳曲だ。2006年発表の17枚目のアルバム『Milestone』に収録。
13野性の風 (Single Version)
1987年発表の2ndシングル。筒美京平が作曲、久石譲が編曲を担当。初期の楽曲ゆえ幼さが残る初々しい歌唱、80'sな4つ打ちとファンタジックなサウンドが絶妙にマッチ。映画『漂流教室』主題歌ということもあり、余韻を残す終盤のシネマティックな展開も美味。
14夕陽が見える場所
秋元康が作詞、布袋寅泰が作曲編曲を担当した、2004年に発表された16枚目のアルバム『She is』に収録のミドル・バラード。苦しいことや辛いことから開放されたひとりの人の生き方を描いた歌詞が、高揚感あふれるメロディと絶妙に相まっている。
15太陽のメロディー (2015 New Recordings)
“今井美樹×小渕健太郎 with 布袋寅泰+黒田俊介”名義で2010年に発表されたコラボレーション・シングルを2015年に録音した新ヴァージョン。ピアノを基調としたシンプルな演奏に力強く美しい今井の歌声、そしてピュアで真摯な歌詞に心が打たれる。
[Disc 2]
01Anniversary
本人出演のカネボウ化粧品「EVITA」CMソングで、2015年発表の20枚目のアルバム『Colour』に収録。毎日が特別な日だというメッセージを込めた、スタイリッシュなシティ・ポップ・チューンに仕上がっている。
02ふたりでスプラッシュ
第29回日本レコード大賞優秀アルバム賞を受賞した、1987年リリースの2枚目のアルバム『elfin』に収録の一曲。愛する二人の心踊る感情を幻想的で色彩豊かな歌詞とドラマティックなポップ・サウンドで絶妙に描写している。
03SATELLITE HOUR
海外へ行った恋人と10日ぶりに電話をするウキウキな気分を見事に表現したシティ・ポップ・チューン。待ちわびたその声に心弾ませ、少しでも近づきたいとベランダに出て話す彼女の愛おしさが微笑ましい。1987年リリースの2ndアルバム『elfin』に収録。
04彼女とTIP ON DUO
1988年発表の4枚目のシングルにして、本人がCMに出演した資生堂“'88秋のキャンペーンソング”でも話題に。。秋元康による勝ち気な性格を装い別れを告げる女性の切ない気持ちを描いた歌詞を、上田知華の超ポップ・サウンドに乗せた名曲だ。
05オレンジの河
あどけなさが残るヴォーカルで大人っぽい歌詞を歌っているギャップがキュート。高速道路を走る車の波を“オレンジの河”と例えた、疾走感あふれるドライヴ・ソングだ。1986年発表の1stアルバム『femme』に収録。
06Boogie-Woogie Lonesome High-Heel
男女のかけひきを歌った、ちょっと背伸びをしつつ大人の色香をふりまくヴォーカルが妙にキュート。ミドル・テンポのゆったりしたリズムのせいか、気だるさとセクシーさも引き出している。1989年発表の5枚目のシングル。
07FLASHBACK
セクシーなホーンの音色にゾクゾクさせられるジャジィでソウルフルなナンバー。ちょっとしたことがきっかけで思い出が蘇るさまを描いた、“大人”にならないとわからない色香を湛えた歌だ。2001年に発表された13枚目のアルバム『AQUA』に収録。
08氷のように微笑んで
緊張感あふれるマイナー・コードのメロディとタイトルにもあるようなちょっと恐怖を煽る意味深な詞世界が印象に残る、ムーディなサンバ調の一曲。ジャジィなピアノが大人っぽさを演出している。映画『リング2』主題歌起用の1999年発表のシングル。
09ホントの気持ち (Album Version)
作詞作曲は布袋寅泰、編曲は福富幸宏が手掛けたダンス・ポップ・チューン。倦怠期に入っているカップルの女性側からの不満をちりばめた歌だが、美しいストリングスの音色が心を軽やかにしてくれる。2003年発表の15thアルバム『ESCAPE』に収録。
10夏をかさねて
“窓をあけたら 夏が手招きしてる”で始まるロマンティックでカラフルでファンシーな言葉をちりばめた詞世界は、80年代の王道アイドル・ソングといった趣き。清潔感のあるピュアな美声が魅力的だ。1988年発表の3枚目のアルバム『Bewith』に収録。
11汐風
故郷に帰り、子供の頃に見ていた景色を目の当たりにした心情を描いた、しなやかな“決意”の歌。ゆったりとした優しいメロディと柔らかいヴォーカルが心地良い。2002年リリースの14枚目のアルバム 『Pearl』に収録。
12夢
優雅なボサ・ノヴァ調のポップ・チューン。遠く離れた恋しい人への切ない気持ちを抱えた女性がつかの間の美しい夢を見るという世界を、布袋寅泰が巧みに創り上げている。1994年に発表された8枚目のアルバム『A PLACE IN THE SUN』に収録。
13中央フリーウェイ
荒井由実時代のユーミンの代表曲のカヴァー。出だしのホーンからアーバンな雰囲気に包まれる、ゴージャスなアレンジだ。軽やかなヴォーカルも爽快。2013年発表の『Dialogue -Miki Imai Sings Yuming Classics-』に収録。
14微笑みのひと
軽快かつゴージャスなホーン・アレンジと間奏のギター・ソロのアクセントは完全に80'sアーバン方向。軽やかな歌声に心も弾む。プロデュースは布袋寅泰。NHK総合テレビ23時連続ドラマのシリーズ・テーマ曲となった、2002年発表の21枚目のシングル。
15DRIVEに連れてって
布袋寅泰プロデュースによる、1997年発表の13枚目のシングル。恋人とドライヴ・デートをするウキウキな気分を見事に描写しているが、ストリングスの華麗な音色がロマンティック度をさらに底上げしている。ハウス「完熟トマトとなすのカレー」CMソング。
16幸せになりたい
離婚を決め、上京してくる友達を待つ女性の気持ちを描いた友情の歌で、行き急ぐ都会の人々の描写とシティ・ポップ調のサウンドがマッチしている。作詞作曲を手がけた上田知華がコーラスでも参加。1990年発表の5枚目のアルバム『retour』に収録。