ミニ・レビュー
プレスラーの音楽の作り方が素晴らしい。ボザール・トリオで名を馳せた伝説的なピアニストである。庄司の演奏に深みと潤いが増して聴こえる。プレスラーにより彼女の演奏は至高の域に入った。モーツァルト、シューベルト、そしてブラームス。それぞれの“深遠さ”の違いが絶妙に弾き分けられた印象。
ガイドコメント
ヴァイオリニストの庄司紗矢香とピアニストのメナヘム・プレスラーによる2014年のデュオ・リサイタルのライヴ録音盤。モーツァルト、シューベルト、ブラームスのヴァイオリン・ソナタを収録。あたたかく慈しみに満ちた濃やかな対話が繰り広げられている。
収録曲
01ヴァイオリン・ソナタ変ロ長調K.454 (モーツァルト)
02ヴァイオリン・ソナタ イ長調D.574 (シューベルト)
03ヴァイオリン・ソナタ第1番ト長調op.78「雨の歌」 (ブラームス)
04亜麻色の髪の乙女 (ドビュッシー/ハートマン編)