ミニ・レビュー
東京室内歌劇場で活躍する末吉朋子の初CDは、澄んだ力強いコロラトゥーラの声を堪能できるモーツァルト曲集である。最後に添付されたチマローザの「秘密の結婚」に注目したい。ナポリ稿による公演で自身が演じたエリゼッタのアリアが資料的価値を超えて秀逸だ。
収録曲
モーツァルト:
01歌劇「魔笛」 (K.620)〜おお、怖がらないで、我が子よ!
02歌劇「魔笛」 (K.620)〜地獄の復讐がわが胸に煮えたぎり
03歌劇「偽りの女庭師」 (K.196)〜私を見れば、倒れたり
04歌劇「後宮からの逃走」 (K.384)〜あらゆる拷問が
05歌劇「コジ・ファン・トゥッテ」 (K.588)〜男どもに、兵士たちに
06コンサートアリア「結婚するベレニーチェに〜今日この日に昇る太陽よ」 (K.70 (61c))
07安らぎが笑みを浮かべて (K.152 (210a))
08モテット「喜べ、歓呼せよ、お前たち祝福された魂よ」 (K.165 (158a))
チマローザ:
09歌劇「秘密の結婚」〜喜びにつき動かされる