ミニ・レビュー
いずれの曲も、まるで古典派の作品のごとく清潔な楷書体が貫かれている。つまりアンサンブルの“基本のキ”の部分が、圧倒的な精度をもって実現されているのだ。特に素晴らしいのはロッシーニで、当時のセルとクリーヴランドの、完璧にして突出した機能と音楽性が如実に示されている。
ガイドコメント
1967年に録音されたジョージ・セルとクリーヴランド管によるロッシーニの序曲集。圧倒的なスピード感と躍動感で、作品の持つ生命力を鮮やかに描き出す。「フラ・ディアヴォロ」(1957年録音)、「ローマの謝肉祭」(1958年録音)をカップリング。
収録曲
01歌劇「ランスへの旅」序曲 (ロッシーニ)
02歌劇「絹のはしご」序曲 (ロッシーニ)
03歌劇「アルジェのイタリア女」序曲 (ロッシーニ)
04歌劇「イタリアのトルコ人」序曲 (ロッシーニ)
05歌劇「どろぼうかささぎ」序曲 (ロッシーニ)
06歌劇「フラ・ディアヴォロ」序曲 (オーベール)
07序曲「ローマの謝肉祭」op.9 (ベルリオーズ)
録音
(1)(4)67.1 (2)(3)(5)67.3 (6)57.11 (7)58.3