ミニ・レビュー
とにかく巧い。2015年の来日時には颯爽とした弾きっぷりで話題となったエドガー・モローのセカンド・アルバムはバロックの協奏曲集だ。ピリオド奏法の精鋭たちをバックに、自らもガット弦を張り、ピッチもバロック仕様ながら、モダン奏法による鮮やかなテクニック。ピリオドとモダンの競演は実に刺激的だ。
ガイドコメント
94年パリ生まれ、17歳のときにチャイコフスキー国際コンクールで第2位を受賞した天才チェリスト、エドガー・モローによるバロック協奏曲集。どこまでも自由に飛翔する若い感性と超絶技巧で、現代のスピーディな感覚に合った演奏を繰り広げている。
収録曲
01チェロ協奏曲第1番ハ長調Hob.7b-1 (J.ハイドン)
02チェロ協奏曲イ短調RV.419 (ヴィヴァルディ)
03チェロ協奏曲ニ長調 (プラッティ)
04チェロ協奏曲ニ長調G.479 (ボッケリーニ)
05チェロ協奏曲ハ長調 (グラツィアーニ)
演奏
エドガー・モロー(VC) リッカルド・ミナーシ指揮 イル・ポモ・ドーロ