[Disc 1]
01staple stable (戦場ヶ原ひたぎ:斎藤千和)
斎藤千和演じる戦場ヶ原ひたぎが歌う爽やかなポップ・チューン。やや早めのテンポで走るバンド・サウンドを基調としたアレンジ。“今ならまだ間に合うから撤退した方がいい”というユニークな歌い出しから、大切な人へ向けた思いを真摯に歌い上げる。
02帰り道 (八九寺真宵:加藤英美里)
8ビット調のアクセントが楽しいアップ・テンポのテクノ・ポップ・チューン。ハイパーなアレンジは舌足らずなロリ系ヴォーカルの八九寺真宵にピッタリ。“帰り道”をモチーフにしながら、人生の真理を突くかのような言葉と歌声のミスマッチが楽しい。
03ambivalent world (神原駿河:沢城みゆき)
90年代後半のやや懐かしい雰囲気すら感じさせるシンプルな構成のロック・ナンバーで、歌唱を担当するのは沢城みゆき扮する神原駿河。相反する(ambivalent)想いを抱えたままでもやみくもに走れ、という青春真っ盛りなメッセージがまぶしい。
04恋愛サーキュレーション (千石撫子:花澤香菜)
“せーのっ”という歌い出しが印象的な花澤香菜演じる千石撫子が弾ける。ドリーミーかつキュートなトラックに乗せた、スポークンワーズ風のラップが映えるポップ・チューンだ。ウィスパーっぽいヴォーカルも含めて、絶妙なバランスをもって脳内にリフレインする。
05sugar sweet nightmare (羽川翼:堀江由衣)
ピアノやストリングスっぽい音色を巧みに取り入れた、焦燥感に駆られるようなゴシック風味のロック・チューン。“君が思うほど天使じゃない”とうそぶきながらも、胸が詰まるようなまっすぐな想いを吐露する。やや浮遊感のあるメロディが心情が表わしているよう。
06君の知らない物語 (supercell)
ピアノと歌による儚げな導入から、爆発力のあるバンド・サウンドへと展開するドラマティックなポップ・ロック・チューン。夏の大三角形が輝く夜空をともに見上げた日を思い返す甘酸っぱい物語を、nagiの凛としたヴォーカルがさらに引き立てている。
07二言目 (戦場ヶ原ひたぎ:斎藤千和)
ドリーミーな装飾音とブーピーなベース、4つ打ちのリズムでグイグイと進んでいく正統派テクノ・ポップ・チューン。一言目がもしも君だったら、続く二言目はいつも私だといいな……meg rockらしい言い回しを、完璧に具現化する戦場ヶ原ひたぎ(斎藤千和)が魅力的。
08marshmallow justice (阿良々木火憐:喜多村英梨)
左右に振ったギターから、ブラスを取り入れた華やかなバンド・サウンドで進む軽快なロック・ナンバー。喜多村英梨演じる阿良々木火憐が歌唱を担当。ともに未来へと突き進んでいこうという力強い思いは、よく通る声に乗って高らかに響く。
09白金ディスコ (阿良々木月火:井口裕香)
阿良々木月火の“はーどっこい!”“あーよいしょ!”という合いの手がキュートな、和もの風味のディスコ・チューン。月をミラーボールに見立てて、君への思いをファンタジックな言い回しで伝える。中盤の“でぃすこー!”のリフレインは中毒性高し。
10ナイショの話 (ClariS)
ryo(supercell)が作詞曲から編曲までを手がけたClariSのナンバーで、ハネるリズムで軽快に進むポップ・チューン。鈍感ゆえまったくもって気持ちに気づいてくれない男に向けて、“ずっとあたしがこのままいるなんて思わないでよ”とキュートに宣戦布告。
11perfect slumbers (羽川翼:堀江由衣)
“完璧なまどろみ”と訳せる詩的なタイトルを持つ羽川翼(CV:堀江由衣)のナンバーは、ピアノやストリングスの音色を取り入れた儚げなバラード。切なさと温かみをもった歌声で、となりで眠る君を見つめながら想いを静かに歌いあげる。
12消えるdaydream (河野マリナ)
こだまさおりが作詞を担当した河野マリナのナンバー。90年代を思わせるロックなアレンジで、サウンドはクールな方向でまとめられている。“救われたいわけじゃない”など、諦めにも似た言葉を散りばめながら、キラリと光る希望を高らかに歌い上げる。
[Disc 2]
01chocolate insomnia (羽川翼:堀江由衣)
ファンタジックなテイストのタイトルにふさわしいカラフルなサウンドに満ちたアップ・テンポのポップ・チューン。君との朝ではなくても目を醒まさなくてはいけない……目をそらしていた現実を受け止め、前に進んでいく姿を羽川翼の歌声が彩る。
02happy bite (八九寺真宵:加藤英美里)
永井真理子「ミラクル・ガール」を思わせるキャッチーかつカラフルな導入で心を掴むポップ・チューン。キラキラとしたサウンドとドラマティックなメロディ、そして加藤英美里扮する八九寺真宵のキュートなヴォーカルに乗せて、幸せな毎日を歌い上げる。
03アイヲウタエ (春奈るな)
春奈るなの4枚目のシングルで、作詞曲/編曲はじん(自然の敵P)が担当。疾走感のあるバンド・サウンドを、分厚いストリングス風のサウンドで彩った高速チューン。キメ満載のアレンジとスピード感がありつつ展開ゆたかなメロディで、美しい歌声を完璧に引き立てている。
04the last day of my adolescence (神原駿河:沢城みゆき)
沢城みゆき演じる神原駿河が歌唱を担当するナンバー。作編曲をミトが担当しており、ピアノを取り入れ細かいリズムで魅せるアレンジはクラムボン・マナーそのもの。唐突でラウドなラップ・パートを挟みながら、奮闘しつつ先へと進む決意を高らかに歌う。
05花痕-shirushi- (河野マリナ)
アコースティック・ギターとピアノを中心としたスッキリとしたバンド・サウンドで進む、河野マリナによるポップ・チューン。“幼い憧れの代償”“歪な光”など、胸が痛むような言葉が並ぶが、ドラマティックな音色に呼応するように希望へ向けたラストが秀逸。
06もうそう♥えくすぷれす (千石撫子:花澤香菜)
スパニッシュなフレーズを取り入れた儚げなサウンドに、千石撫子(CV:花澤香菜)ならではのフワフワとした歌声が不思議な彩りを添えるナンバー。すべて平仮名で書かれた歌詞は歌声もあいまってやわらかい印象を与えるが、同時にメンヘラ的な怖さも抱かせる。
07white lies
ミト(クラムボン)が作編曲を担当した3分半ほどのインストに近い作品。まどろむようなドリーミーな導入から徐々に熱を帯び、焦燥感をまといながらストリングスやホーンとともに展開。さらに、レクイエムを思わせる荘厳なコーラスで畳み掛ける。
08その声を覚えてる (河野マリナ)
河野マリナの3枚目のシングルで、作詞・こだまさおり×作編曲・神前暁(MONOCA)という『物語』シリーズおなじみのコンビ。ピアノを配したドラマティックなバンド・サウンドに乗せて、絶望を経て諦めずに突き進む強い意志を歌い上げる。
09fast love (戦場ヶ原ひたぎ:斎藤千和)
「木枯らしセンティメント」を戦場ヶ原ひたぎソロで歌い、歌詞も変更されたナンバー。私の全部をひきかえにしても守りたいと思った……君との出会いによってすべてが塗り替えられた究極ともいえる思いを、やや平坦なヴォーカルで歌い上げているのがユニーク。
10木枯らしセンティメント (戦場ヶ原ひたぎ:斎藤千和、貝木泥舟:三木眞一郎)
戦場ヶ原ひたぎ(CV:斎藤千和)、貝木泥舟(CV:三木眞一郎)のデュエット曲。儚げなサウンドを4つ打ちで引っ張るアレンジは現代的だが、メロディは歌謡曲風を思わせる懐かしい雰囲気。味のある三木の歌声が大人な男の魅力を振りまいている。
11snowdrop (春奈るな×河野マリナ)
春奈るなと河野マリナの二人がヴォーカルを担当したポップ・チューン。ハイトーンでクセの少ない両者の歌声の相性は抜群。とくにユニゾンでの溶け合い方は見事で、華やかなサウンドや幸せな日々を歌った歌詞もあいまって、豊かな多幸感を感じさせる。