ミニ・レビュー
ピリオドであろうとモダンであろうと、奏法の違いはあっても良いものは良い。1952年創立のイ・ムジチ。メンバーは若返っても伝統と精神は受け継いでいる。ベテラン荘村清志の自由闊達で、ときには意外性も発揮するギターにぴったりと息を合わせて、いかにも愉しげな演奏を繰り広げている。実に心地よい音楽だ。
ガイドコメント
日本ギター界の重鎮、荘村清志とイ・ムジチとの初共演アルバム。2015年のイ・ムジチ来日時に共演した協奏曲2曲のほか、弦楽伴奏版のブローウェル作品や荘村のソロも収録するなど、ファン必聴のアルバムとなっている。
収録曲
01リュート (ギター)協奏曲ニ長調RV.93 (ヴィヴァルディ)
02ギター協奏曲第1番イ長調op.30 (M.ジュリアーニ)
03アリアと変奏「ラ・フレスコバルダ」 (フレスコバルディ/セゴビア編)
04ソナタ ホ短調K.11 (「クラヴィチェンバロのための練習曲集」より) (D.スカルラッティ/セゴビア編)
05ソナタ ト長調K.380 (「ヴェネツィアの写本第8巻」より) (D.スカルラッティ/イエペス編)
06ソナタ ト長調K.391 (「ヴェネツィアの写本第9巻」より) (D.スカルラッティ/イエペス編)
0711月のある日 (ブローウェル/イ・ムジチ合奏団編)
演奏
荘村清志(G) (1)(2)(7)イ・ムジチ合奏団