ミニ・レビュー
福田は1930〜50年代生まれの5人の邦人作曲家のギター曲を取り上げ、繊細な筆致と卓越した技術によって各作品の真の魅力を開示する。中でも日本的な“間”が醸す、静謐で含蓄に満ちた余情の美しさが印象的。筝の響きを模した奏法を用いた細川俊夫の「セレナーデ」の独創性も特筆に値する。
収録曲
01「12の歌」〜早春賦 (原曲-中田章の早春賦による) (武満徹)
02挽歌 (原博)
03エピターズ (三善晃)
04ギターのための五つの詩 (うた) (三善晃)
05ギターは耐え、そして希望しつづける (池辺晋一郎)
06映画「スパイ・ゾルゲ」〜カーチャのテーマ (池辺晋一郎)
07セレナーデ (細川俊夫)
08日本民謡集〜子守歌 (細川俊夫)
09日本民謡集〜さくら (細川俊夫)