[Disc 1]
01SAKURA
記念すべきメジャー・デビュー曲で、2000年代を代表する桜ソング。相模大橋や小田急線といった彼らにもなじみ深い風景を描きながら、桜舞い散る季節に訪れる大切な人との別れを綴る。ア・カペラに近い構成によるラストの吉岡の歌唱が秀逸。
02キミがいる
日本テレビ系ドラマ『ホタルノヒカリ2』主題歌となった19thシングルで、タンバリンの音色が軽快に響くアップ・テンポのポップ・チューン。夢にまで見た大好きなキミとの日々。弾む気持ちをそのまま音にしたようなメロディとサウンドが楽しい。
03気まぐれロマンティック
テンション高めのサウンドにクラッシャー木村ストリングスの流麗な音色が彩りを添える12枚目のシングル。軽快に走るテンポに乗せて大切な“ダーリン”に向けたメッセージを歌っており、明るく弾けつつもキュートなフレーズが満載。
04茜色の約束
エモーショナルかつ感動的なメロディを伸びやかに歌い上げるミディアム・バラード。大切な人と出会えたことに感謝をささげ、未来を一緒に歩いていこうと歌うが、“やがて「別れ」が訪れても受け止めていく”と、必ず訪れる瞬間を意識させる言葉も巧みに織り込んでいる。
05あなた
亀田誠治が編曲を手がけた30枚目のシングルで、ストリングスなどを取り入れたスケールの大きなサウンドで描くミディアム・バラード。“あなたを愛している”“あなたとしあわせになりたい”など、シンプルな言葉をまっすぐに歌うウェディング・ソングといえる。
06キラリ
ウィンドチャイムやピアノなど、タイトルどおり“キラリ”と光るような音色を随所に配したポップ・チューン。なかなか縮まらない距離にやきもきしながら、あふれ出すように“好き”という気持ちを歌い上げる。映画『アオハライド』主題歌。
07帰りたくなったよ
9作目のシングルで、いきものがかりの十八番といえる儚くもスケールの大きなメロディが特徴のミディアム・バラード。ダメな自分や弱い部分を描いたのちに訪れる、“帰りたくなったよ 君が待つ街へ”という温かなサビのフレーズは感動的。
08ふたり
言葉にできないその痛みは、ぼくが受け止めるよ……落ち着いたテンポのドラマティックな展開に乗せて、新たなスタートを切る背中を優しくそっと押すような温かなフレーズがちりばめられた、いきものがかり流応援歌。TBS系ドラマ『ぼくの妹』主題歌起用の13thシングル。
09コイスルオトメ-激情編-
2006年発表の3rdシングルを、ライヴでのアレンジをもとに再録音した“激情編”。スケールの大きなオープニングからアコギ1本と歌へ展開、そして一気にサビで爆発するダイナミズムに富んだアレンジ。“恋する乙女”の胸のうちを高らかに歌い上げる。
10涙がきえるなら
作詞を吉岡と山下が、作曲を吉岡と水野が手がけたメンバー3人による共作曲。喜びや悲しみも、出会いや別れも、過ぎ去ったときは戻らないことも受け止めつつ、僕らは歩いていこう。飾らないサウンドとゆったりとしたテンポに乗せて、“生きていく”ということをじんわりと歌う。
11いこう
JRAの2016年CMに起用のポップ・チューン。心にある地図を信じて進んでいけば、くすんでいた景色すらも色を増していく。手を引きながら呼びかけるような“いこう!”というフレーズと駆け抜けるようなサウンドに胸が弾むメッセージ・ソングだ。
12なくもんか
映画『なくもんか』のために書き下ろされた16枚目のシングル。ストリングスとともにドラマティックなサウンドスケープを描く感動的なミディアム・バラードで、見えないふりをするのではなく、逃げずに生きていくんだという力強いメッセージを高らかにうたう。
13心の花を咲かせよう
ピアノとストリングスをフィーチャーした美しいイントロが耳を引くミディアム・チューン。ゆったりとしたテンポを、未来に向けた力強い希望をたたえたメッセージをたっぷりと詰め込んだメロディで引っ張る構成がユニーク。第87回全国高等学校サッカー選手権大会の応援歌。
14地球
インディ時代に発表された楽曲をリアレンジした、ハーモニカをアクセントにしたハートウォームなサウンドが胸に沁みるミディアム・バラード。伸びやかなメロディを中心としており、吉岡の歌声の魅力がたっぷりと味わえる。
[Disc 2]
01ありがとう
NHK連続テレビ小説『ゲゲゲの女房』主題歌としてヒットを記録した18作目のシングル。“ありがとう”というシンプルな思いを、繋いだ右手を通じて不器用に伝える。大切な人と過ごしてきた日々、そして迎える未来を素朴な言葉で綴った心温まるミディアム・バラードだ。
02じょいふる
「YELL」との両A面シングルとなる15thシングルで、自身も出演したグリコ「ポッキー」CMソングとしても話題に。ギター・リフを中心にした推進力の高いロック・チューンで、擬音や不思議なフレーズをたっぷりと含んだ吉岡のテンション高めの歌唱も楽しい。
03ブルーバード
儚さをたっぷりと湛えたサビのメロディやハーモニカを印象的に使ったサウンドで幕を開ける冒頭が印象的なアップ・テンポのナンバー。堕ちるとわかっていても、光を目指す。強い決意とともに進んでいく姿を、凛とした歌唱とともに描き出す。
04いつだって僕らは
ストリングスやブラスをたっぷりと使ったカラフルかつ爽やかなサウンドが心地よいアップ・テンポのポップ・チューン。未来を信じて大切な人と一緒に前に向かって突き進んでいく姿を、希望に満ちた歌唱とともに描き出す。ユーキャンCMソングに起用の22ndシングル。
05翼
ピアノやアコースティック・ギター、そしてストリングスを取り入れ、爽やかな夏の風を思わせるような鮮やかなサウンドスケープを描き出したミディアム・アップのポップ・チューン。スケールの大きな言葉とともに、夢や希望を抱えて未来へと飛び立つ勇気を与えてくれる。
06歩いていこう
2011年発表の11thシングルで、感動的なサビで幕を開けるいきものがかりならではといえる要素が詰まったミディアム・バラード。歩いていこう、僕は今を生きているよという印象的なフレーズの裏には、大切な人との辛い別れが描かれている。
07YELL
NHK全国学校音楽コンクールの中学校の部課題曲として制作された15枚目のシングル。切なく儚げなサウンドで進むバラードだが、“サヨナラは悲しい言葉じゃない”というサビやタイトルに象徴されるように、それぞれの道をいく仲間たちへの応援歌となっている。
08GOLDEN GIRL
明日へと続く地図はいつだってその胸の中にある……自分らしく、笑顔で未来へと突き進む人の背中を押す吉岡聖恵作の29thシングル。アナログシンセやストリングスを巧みに配した色鮮やかなサウンドと推進力の高いビートで、メッセージをさらに引き立てている。
09Good Morning
やや歪ませたギターの音色やダイナミックなドラムがどこか新鮮に響く、スケールの大きなロック・チューン。くじけそうになりながらも故郷を出て東京で奮闘する女性の姿を歌っており、伸びやかに響く吉岡のヴォーカルにたっぷりと力をもらえる。
10Sweet!Sweet!Music!
タイトルからは想像がつかない、ファンキーかつディスコ調のサウンドが楽しいパーティ・チューン。恒岡章×沖山優司の強力リズム隊と本間将人ホーンズが効いたグルーヴィな演奏に乗せて、リズムのいい言葉を詰め込んだ早口ヴォーカルが軽快に響く。
111 2 3〜恋がはじまる〜
「カルピスウォーター」CMソングに起用の25枚目のシングルは、王道アイドル・ソング的ともいえる夏にぴったりの爽やかなポップ・チューン。タイトルどおり“恋のはじまり”を描いたキラキラとしたストーリーも、さらに胸を弾ませる。
12東京
吉岡聖恵が作詞作曲を担当、蔦谷好位置が編曲を手がけたドラマティックなバラード。控えめなバックは、ファルセットを多用しながらブルージィともいえそうなほどに感情をたっぷりと乗せたヴォーカルを引き立てる。東京で奮闘する姿を描いた歌詞も胸に響く。
13恋詩
山下穂尊が作詞作曲を、蔦谷好位置が編曲を手がけ、ぶ厚いホーン・セクションを起用したビッグバンド・ジャズ風のナンバー。“キャバレー的”ともいえる、どこか夜の匂いがするサウンドに呼応するように、歌謡曲風の言い回しで恋を歌い上げる。
14熱情のスペクトラム
闇を切り裂くようなギターやシンセサイザーなど、ゴシック風なシリアスなサウンドスケープが新鮮な28枚目のシングル。終始高めのテンションで突き進むサウンドをバックに、低めのメロディラインを芯の強い声で歌い上げる吉岡のクールな魅力が爆発している。
15マイステージ
傷つかないで生きていこうとしても、悲しいことは起きる。理不尽なことから目を背けるのではなく、自らの“ステージ”でしっかりと生きていくんだと歌うミディアム・バラード。ストリングスやピアノを配したドラマティックなアレンジが感動的。
16会いにいくよ
伝えたい歌がある、今日もどこかで泣く君に……いきものがかりというグループの矜持を、シンプルに言葉にしたような歌詞が感動的なミディアム・ポップ・チューン。じんわりと、大切に言葉を紡いでいく吉岡のヴォーカルも胸に響く。
[Disc 3]
01風が吹いている
NHKロンドンオリンピック・パラリンピックのテーマ曲に起用された24枚目のシングル。強さを手にするよりも、弱さを越えたい。自分たちが時代を作っていくんだというまっすぐな思いを、スケールの大きなメロディに乗せて歌い上げている。
02笑ってたいんだ
亀田誠治が編曲を手がけた20枚目のシングルは、アップ・テンポなロック・チューン。華やかかつ切れ味の鋭いバンド・サウンドに乗せて歌われるのは、きみを思うシンプルな気持ち。吉岡のハキハキとした歌声で、シンプルな思いがよりストレートに届く。
03ラブソングはとまらないよ
君のことが好きだよ、ねぇ伝えきれやしないよ……都会に出てひとりの生活を送りながら、大切な人のことを思う姿を描いたタイトルどおりの“ラブソング”。感動的なバラードではなく軽やかなポップ・チューンで、夢を追いかける背中を押す応援歌のような側面も。
04NEW WORLD MUSIC
4つ打ちのビートにワウを効かせたギターのカッティング、そしてバキバキのホーンセクションなど、ダンサブルなアレンジを施したアップ・チューン。“アイジャナイト ユウジャナイト〜”という歌う不思議な響きをもったサビもユニーク。
05うるわしきひと
アコースティック・ギターと歌によるメロディアスな導入から、ハーモニカの参加とともに一気に弾けるロック・チューン。言葉をつめこみ気味なフレーズや吐息交じりのセリフっぽいパートなど、感情表現豊かなヴォーカルワークが新鮮に響く。
06夏空グラフィティ
6枚目のシングルで、タイトルどおりのドストレートなサマー・チューン。夏を舞台に恋を描いており、止まらない思いをそのまま音に託したような性急なビートに乗せて、儚さもはらんだ美しいメロディが展開。スティールパンのような音色がいいアクセント。
07KISS KISS BANG BANG
新垣結衣が出演するアサヒ「十六茶」CMソングとして人気を博したアッパーでファニーなポップ・チューン。“Chu Chu Chu Chu”というキャッチーなフレーズがリフレインするサビは中毒性満点で、ブラスを入れた華やかなサウンドも楽しい。
08花は桜 君は美し
タイトルにも起用されたサビのフレーズでしっとりと幕を開ける8枚目のシングル。言葉同様、和なイメージを想起させるメロディが印象的な楽曲で、楽器隊の参加によりテンポがアップしてからもその美しさは健在。歌声との相性も抜群だ。
09プラネタリウム
11作目のシングルで、岡村美央ストリングスを流麗な音色を取り入れたミディアム・アップのナンバー。悲しみの夜を越えて、僕らは歩き続ける。美しい明日に向けてそれぞれが自分の道を歩んでいく姿と、満点の星空からはぐれたホウキ星に重ねた歌詞が感動的。
10LIFE
ピアノによる穏やかな導入から、“どんな希望を歌えばいいんだろう”という歌い出しにハッとさせられるバラード。誰かとともに生きていくこと、という壮大なテーマにふさわしいスケールの大きなサウンドをバックに、堂々と歌い上げる姿は見事の一言。
11ラブとピース!
ストリングスやホーン隊、そして分厚いコーラスを配し、懐かしさも感じさせる“ファンク歌謡”的な世界を作り出した31枚目のシングル。キャバレー的なサウンドに呼応するように、セクシーな色気を漂わせた吉岡のヴォーカルが新鮮。
12真夏のエレジー
ウィンドチャイムやミュートトランペットといった音色を用いて、儚さをはらんだ歌謡曲的サウンドスケープを描いたミディアム・アップのナンバー。大人びたサウンドをバックに歌われるのは、夏とともに終わりを迎えた切ない恋物語だ。
13笑顔
2013年公開映画『劇場版ポケットモンスター』主題歌に起用された26枚目のシングル。ハートウォームなミディアム・ナンバーで、ゆったりとしたテンポに反して希望に満ちた細かなメロディが印象的。君の笑顔を守るという強い思いを歌い上げる。
14夢題〜遠くへ〜 (No Fade Out ver.)
路上ライヴ時代から歌われているナンバー。焦ったり泣き出したりの連続という日々のなかで、わずかな迷いを抱えながら輝かしい未来への希望を歌った歌詞は、彼らの当時の心境とリンクするよう。シンプルなメロディゆえ、芯の強い歌声が活きる。
15ぼくらのゆめ
フルートの音色が印象的に響くハートウォームなミディアム・アップ。タイトルどおり“ゆめ”をテーマにした物語が綴られており、最後に登場する“また僕らで歌おう”というフレーズが感動的。丁寧にひとつひとつの言葉を紡ぐ歌唱も見事。