ミニ・レビュー
今や世紀のプリマドンナとして斯界に名を馳せるネトレプコが30代に録音したCDから選りすぐったベスト盤。「ラ・ボエーム」のコケティッシュなムゼッタから成熟した女の魅力を振り撒く「ジュデッタ」まで、ディーヴァの多彩な歌唱を心ゆくまで満喫できる逸品だ。
ガイドコメント
最高の人気を誇るソプラノ歌手のネトレプコが、2009年にドイツ、オーストリア、スイス限定でリリースしたベスト盤の国内初発売。定番のオペラの名アリアが揃い、全盛期のネトレプコが聴ける珠玉のアルバムと言える。
収録曲
01歌劇「ジャンニ・スキッキ」〜ねえ、やさしいおとう様 (プッチーニ)
02歌劇「ラ・ボエーム」〜わたしがちょっとひとりで街を行くと (プッチーニ)
03歌劇「ラクメ」〜ジャスミンとバラの厚く群れ咲くアーチ (花の二重唱) (ドリーブ)
04歌劇「フィガロの結婚」〜やっと待ってた時がきた-さあ早く来て、いとしい人よ (モーツァルト)
05歌劇「ドン・ジョヴァンニ」〜あそこで二人は許し合おう (モーツァルト)
06歌劇「ランメルモールのルチア」〜かぐわしい香りがくゆり (狂乱の場) (ドニゼッティ)
07歌劇「ノルマ」〜清らかな女神よ (ベッリーニ)
08歌劇「ルサルカ」〜深ぶかと空にかかっているお月さまよ (月に寄せる歌) (ドヴォルザーク)
09歌劇「椿姫」〜酒を酌もう、美しい人が (乾杯の歌) (ヴェルディ)
10喜歌劇「ジュディッタ」〜私の唇のキスはいとも熱く (熱い口づけを) (レハール)
11歌劇「ドン・ジョヴァンニ」〜ああ神様、どうして-出て行って、ひどい人 (モーツァルト)
12歌劇「ラ・ボエーム」〜そうですわね。みんなわたしのことをミミっていいます (プッチーニ)
13歌劇「ラ・ボエーム」〜優美なおとめよ (プッチーニ)
14歌劇「ホフマン物語」〜美しい夜、おお、恋の夜よ (オッフェンバック)
15劇音楽「ペール・ギュント」〜ソルヴェイグの歌 (グリーグ)
16歌劇「椿姫」〜さようなら過ぎた日の美しく楽しい夢よ (ヴェルディ)
17歌劇「カプレーティとモンテッキ」〜私はこうして晴れの衣装を-ああ、いくたび天に (ベッリーニ)
演奏
アンナ・ネトレプコ(S) (3)(14)エリーナ・ガランチャ(MS) (9)(13)ローランド・ビリャソン,(11)クリストフ・シュトレール(T) (5)トーマス・クヴァストホフ(BR) (1)(6)(17)クラウディオ・アバド指揮 マーラー・チェンバー・オーケストラ (2)(8)ジャナンドレア・ノセダ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (3)(7)マルコ・アルミリアート指揮 南西ドイツ放送交響楽団 (4)(11)クラウディオ・アバド指揮 モーツァルト管弦楽団 (5)セバスティアン・ヴァイグレ指揮 シュターツカペレ・ドレスデン (9)(16)カルロ・リッツィ指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 (10)(14)(15)エマニュエル・ヴィヨーム指揮 プラハ・フィルハーモニア (12)(13)ベルトラン・ド・ビリー指揮 バイエルン放送交響楽団 (6)ミラノ・ジュゼッペ・ヴェルディ合唱団 (9)(13)ウィーン国立歌劇場合唱団 (14)プラハ・フィルハーモニー合唱団