ミニ・レビュー
ロシアのピアニズムの何たるかを教えてくれる名匠ソコロフ(1950〜)。シューベルト作品ではメロディひとつひとつをニュアンス豊かに歌い上げる一方、ベートーヴェンでは抑制を利かせながら大曲の深奥へと入り込んでいく。アンコールのラモー、ブラームスまで、一部の隙もない見事な演奏だ。
ガイドコメント
ドイツ・グラモフォン移籍後の第2弾。2013年のワルシャワ、ザルツブルク音楽祭から収録したライヴ盤。表現の幅、奥行きが非常に広いピアニストと言われ、このシューベルトとベートーヴェンの新たなアルバムは見逃せない。
収録曲
[Disc 1]
01即興曲D.899 (シューベルト)
023つのピアノ曲D.946 (シューベルト)
[Disc 2]
01ピアノ・ソナタ第29番変ロ長調op.106「ハンマークラヴィーア」 (ベートーヴェン)
02やさしい訴え (ラモー)
03つむじ風 (ラモー)
04一つ目の巨人 (ラモー)
05いたずら好き (ラモー)
06未開人 (ラモー)
07間奏曲変ロ短調op.117-2 (ブラームス)