ミニ・レビュー
デビュー10周年となる2016年のシングル第1弾。タイトルが意味する“悲劇”は春の田口の脱退を意図した訳ではないだろうが、デジタル・ロックながらもどこか哀切を感じるメランコリックな作風。時を重ね人員は減るも、曲の凝縮度は高まった。爽快な「熱くなれ」ほか、振り幅の広さが見て取れる一枚。
ガイドコメント
デビュー10周年のアニヴァーサリー・イヤーである2016年の第1弾シングル。ロックの重厚なビートに切ないメロディを乗せたタイトル曲「TRAGEDY」は日本テレビ系アニメ『金田一少年の事件簿R』のオープンニグ・テーマだ。
収録曲
01TRAGEDY
デジタル・ロック風の激しい感情を帯びたサウンドで進むアップ・チューン。“悲劇”というタイトルのとおり悲しげな雰囲気をまとっており、メロディも哀愁に満ちているが、悲劇に絡めとられていくのではなく、未来に希望を残す姿勢が彼らならでは。
02熱くなれ
King of slickが手がけた胸のすくような爽快なアレンジが心地よいポップ・チューン。自分を信じて、迷うことなく夢を追いかけていく姿を歌っているが、特徴的なのはメロディの多様さ。豊かに展開しながら、希望や勇気を表現している。
03FEATHERS
ワルさ全開のギターのフィードバックノイズから、上田竜也のセクシーなフェイクで一気に熱を帯びるロック・チューン。全編を通じてサウンドはハードなテイストながら、美しいファルセットとワイルドな歌唱を両立させるヴォーカルワークが秀逸。
04TWILIGHT
ピアノや大人っぽいギターのフレーズを配したR&B調の悲しげなバラード。離れてしまった二人を歌っているが、いずれまた逢いに行くからというとおり、満ちているのは希望や温かみ。示唆に満ちた言葉とドリーミーなサウンドに胸が詰まる。
05TRAGEDY (オリジナル・カラオケ)
06熱くなれ (オリジナル・カラオケ)