ミニ・レビュー
篠原の音色は、柔和さと烈しさとのバランスが絶妙であり、それが聴く者を虜にする。冒頭を飾るヴィルトゥオジティ豊かなサラサーテの作品はもちろんのことだが、とりわけ魅力的なのがイザイ編曲によるショパンのバラード第1番。絶えず表情を変え続ける多彩な表現力が最大限に発揮されている。★
ガイドコメント
ヴァイオリニスト、篠原悠那のデビュー・アルバム。フジテレビ系アニメ『四月は君の嘘』で話題を呼んだ「サン=サーンス:序奏とロンドカプリチオーソ」ほか、ヴァイオリンの名曲を中心に構成されている。
収録曲
01カルメン幻想曲 (サラサーテ)
02序奏とタランテラ (サラサーテ)
03ツィゴイネルワイゼン (サラサーテ)
04序奏とロンドカプリチオーソ (サン=サーンス)
05バラード第1番 (ショパン/イザイ編)
06アンダンテ・カンタービレ (チャイコフスキー)
07ノクターン第2番 (ショパン/サラサーテ編)
08スペイン舞曲第2番「オリエンタル」 (グラナドス)
09バラード第1番 (ショパン/横山克編)