ミニ・レビュー
透き通った声が魅力のフォークトは、2016年の5月から6月にかけて来日し、得意のワーグナーを歌う。これはその来日記念盤的なもので、ウィーンのオペレッタやミュージカルの数々が歌われている。容姿も声も音楽も素晴らしく、天は二物どころか三物をフォークトに与えたようだ。
ガイドコメント
“神の声”を持つワーグナー歌いとして高く評価されるテノール、クラウス・フロリアン・フォークト。ソロ3作目となるアルバムは、オペレッタとミュージカルのナンバーからお気に入りをセレクトした一枚。よく伸びる澄んだ声と説得力ある歌唱が堪能できる。
収録曲
01喜歌劇「伯爵令嬢マリツァ」〜ウィーンへ愛をこめて (カールマン)
02プラーター公園は花ざかり (シュトルツ)
03喜歌劇「微笑みの国」〜いつも微笑みを (レハール)
04喜歌劇「微笑みの国」〜リンゴの花輪を (レハール)
05喜歌劇「微笑みの国」〜君はわが心のすべて (レハール)
06ウィーンわが夢の街 (ジーツィンスキー)
07喜歌劇「ロシアの皇太子」〜ボルガ河岸に立つ兵士 (レハール)
08喜歌劇「フリーデリケ」〜ああ、お嬢様 ぼくのお嬢様 (レハール)
09喜歌劇「この世は美しい」〜この世は美しい (レハール)
10「ウエスト・サイド・ストーリー」〜マリア (バーンスタイン)
11「ウエスト・サイド・ストーリー」〜サムウェア (バーンスタイン)
12「レ・ミゼラブル」〜カフェ・ソング (C.M.シェーンベルク)
13「レ・ミゼラブル」〜彼を帰して (C.M.シェーンベルク)
14「オペラ座の怪人」〜夜の音楽 (ロイド・ウェバー)
15「チェス」〜アンセム (B.アンダーソン、B.ウルヴァース)
演奏
クラウス・フロリアン・フォークト(T) ゲリット・プリースニッツ指揮 ミュンヘン放送管弦楽団