ミニ・レビュー
秋元 康がプロデュースする乃木坂46姉妹グループ“欅坂46”のデビュー・シングル。秋元の手によるインディヴィジュアリズムを扇動するリリックと、バグベアによる丹精な楽曲が、未分化の少女たちならではの凛々しさを際立たせている。カップリングで等身大に落とし込む構成も秀逸。
ガイドコメント
秋元康が総合プロデュースを手がける、乃木坂46に続く“坂道シリーズ”の第2弾グループ、欅坂46。2015年11月14日の初ライヴから約5ヵ月後の、2016年4月6日リリースのデビュー・シングルだ。
収録曲
01サイレントマジョリティー
大人の言うように生きる“サイレントマジョリティ”(物言わぬ多数派)に自分らしく生きることの大切さを説くメッセージを綴ったのは秋元康。NMB48らを手がけるバグベアの情熱的なラテン風トラックと腹の底から出た歌声も、力強く生きようと問いかける詞を後押し。
02手を繋いで帰ろうか
牧歌的なハーモニカのメロディと爽やかなジャングリー・ギターが鳴り響くイントロが印象的なギター・ポップ・ナンバー。噛んでしまいそうな細かく譜割りされたメロディと歌詞をはっきりと歌うテクニックは一聴の価値あり。
03キミガイナイ
“マーラーの憂鬱な交響曲”が流れる眠れない夜に一人、喧嘩した恋人を想う物語をアンニュイな表情で歌い上げる。派手さはないが、シンプルゆえにピアノや角のとれたビートが綺麗に分離して、一音一音がはっきりと聴き取れる流麗な楽曲に仕上がっている。
04サイレントマジョリティー (off vocal ver.)
05手を繋いで帰ろうか (off vocal ver.)
06キミガイナイ (off vocal ver.)