ミニ・レビュー
ギターの詩人という異名を持つ大萩。ラテン・アメリカ系の作品が多かったが、今回は自身の音楽の原点とも言うべき、本格的なフランス・アルバム。オリジナルにこだわらない選曲で留学したパリへの思いも込め、洗練された味わい深い演奏に。ギター・ファン以外にも広く聴かれてほしい。
ガイドコメント
クラシック・ギタリスト、大萩康司によるフランス音楽集。印象派から現代作曲家の作品、そしてシャンソンまでを収録したヴァラエティに富む内容。フランスで研鑽を積んだ大萩が繊細な色彩を詩的に、流麗に描き出している。朴葵姫とのデュオ曲も収録。
収録曲
013つの歌〜天の三羽の美しい鳥 (ラヴェル)
02前奏曲集第1巻〜亜麻色の髪の乙女 (ドビュッシー)
03前奏曲集第1巻〜ミンストレル (ドビュッシー)
04セゴビアop.29 (ルーセル)
05フランセーズ (イベール)
06セゴビアーナop.366 (ミヨー)
07トッカータ (プティ)
08セレナータ (フランセ)
09枯葉 (コズマ)
10バラ色の人生 (ルイギ)
11ムーラン・ルージュ (オーリック)
12サラバンド (プーランク)
13ベルガマスク組曲〜月の光 (ドビュッシー)
14亡き王女のためのパヴァーヌ (ラヴェル)