ガイドコメント
デビュー5周年を記念したベスト・アルバム。1stシングル「PONPONPON」から11thシングル「Crazy Party Night〜ぱんぷきんの逆襲〜」までのシングルや、未発表曲「5iVE YEARS MONSTER」などを収録。
収録曲
[Disc 1]
01KPP ON STAGE
ベスト・アルバム『KPP BEST』の冒頭を飾る、1分弱のイントロダクション・トラック。ギターのいななきの後に“K・Y・A・R・Y・P・A・M・Y・U〜”と繰り返して、ワクワクを沸き起こす。きゃりーワールドへの扉を開く曲だ。
02PONPONPON
デビュー・ミニ・アルバム『もしもし原宿』のリード曲で、存在を一躍知らしめたファンシー・ポップ。とにかく可愛さとキャラを最大限に引き出した、リズミカルでユーモラスな“ポンポンうぇいうぇいうぇい”のフレーズがクセになる。チップ・チューン風アプローチも楽しい。
03チェリーボンボン
“チェリー チェリー チェリーボンボン”というセンチメンタルなメロディラインがクセになるテクノ・ポップ・チューン。ちょっぴり“大人”を経験できたウィスキー入りのチェリーボンボンに、子供の頃に見ていた夢への思いを馳せる。甘くて苦い歌だ。
04つけまつける
“付けるタイプの魔法だよ”とかわいさ&自信アップのアイテム、つけまつげの効力を歌う。リズミカルでファンシーなポップ・メロディに乗せて、タイトル・フレーズをキュートに連呼する中毒性が魅力。実はこれが1stシングル。
05きゃりーANAN
“あん あん”“ぱみゅぱみゅ”のリフレインが満載のキャッチーなポップ・チューン。きゃりー出演の「an」CMソングとして話題となったバイト賛歌で、バイトがんばろうという単純なメッセージをマジカルなきゃりー色で示した中田ヤスタカの手腕に脱帽。
06CANDY CANDY
今の幸せな気分が大切という女の子らしい思いを“CANDY”“SWEETIE”“CHEWING”“CUTIE”の連呼で表現したスウィートなラヴ・ソング。トイピアノ風の甘酸っぱく切ないメロディとちょっぴりノスタルジックなダンス・トラックの相性もバッチリ。
07ファッションモンスター
ガーリーでメルヘンチックな前作から一転、ドラムの連打で幕を開けるロック・スタイルのエレクトロ・ポップ。ただ自由になりたいだけと言い放つのは、好奇の視線を注ぐ人たちへのきゃりーの本音か。ジーユーCMソング起用の3rdシングル。
08キミに100パーセント
「ふりそでーしょん」との両A面で、TVアニメ『クレヨンしんちゃん』主題歌用に作られた4thシングル。正直な気持ちを伝えようと歌うラヴリーなポップ・チューンで、ダンス的要素は抑え気味。きゃりーの歌声もいつも以上に子供に語りかけるような甘口に。
09ふりそでーしょん
“はたち”“あたし”の連呼できゃりー自身の成人を記念して作られた4thシングル。文字通り振り袖を振り乱しながら駆け抜けるような痛快な高速エレクトロ・ポップだが、少女と大人の間の何ともいえない心情もチラリ。
10ファミリーパーティー (album mix)
映画『クレヨンしんちゃん』のテーマ曲へ書き下ろした9thシングル。“家族の絆”というメッセージを、中田ヤスタカがピコピコしたカラフルなテクノ・ポップで演出。きゃりーも親しみある愛くるしい歌唱で応えている。ロボット的ながらも温かさが伝わる不思議な魔力が。
11Super Scooter Happy
中田ヤスタカのユニット、capsuleの2004年発表曲のカヴァー。初期Perfumeでも見られたリズミカル&ファンシーな作風で、ピチカートファイヴ・マナーが見え隠れ。好きな人に会う前のウキウキな気持ちを、きゃりーが絶妙に表現している。
12ゆめのはじまりんりん (album mix)
タイトルに込められたのは、これまで過ごした日々との“別れ”と新たな未来との“出会い”。センチメンタルなメロディに乗せた“グッバイ ティーチャー マイフレンズ”のフレーズがほろ苦い。きゃりー流卒業ソングといえる8thシングル。
[Disc 2]
01にんじゃりばんばん
“ニンニンニン”というフレーズや“シャキーン”と刀の鍔ぜりの効果音とともに、三味線など和を感じさせるエレクトロ・ポップスで描く。コンピュータゲームのBGM風サウンドに仕立てて、キュートなきゃりーの声との相性もイイ。au CMソング起用の5thシングル。
02もったいないとらんど
“もったいない〜”のフレーズがクセになるマジカルなポップ・チューン。うそみたいなファンタジーをテーマに、あっという間に終わってしまう華やかで儚い祭りのような刹那的な瞬間を描く。ロシア民謡など舞踊曲風のメロディが印象的な7thシングル。
035iVE YEARS MONSTER
2011年にデビューしたきゃりーの5周年を記念して中田ヤスタカが書き下ろしたマジカルなエレクトロ・ダンス・ポップ。初期capsuleのファンシーな要素もチラリと覗かせながら、胸躍るハッピー・テイストを演出したアニヴァーサリー・アンセムだ。
04きらきらキラー
“ラッキー”をテーマにしたダンサブルなアッパー・テクノ・ポップ。“L.U.C.K”のチアガール風コールから幕を開け、“キラキラ”“ラッキー”の回文風フレーズを組み込みながら、ハイテンションのマジカルワールドを構築。元気が沸いてくる曲だ。
05インベーダーインベーダ-
6thシングルは、“おっしゃ Let's 世界征服だ!”と張り切るきゃりーがキュートなエレクトロ・ポップ。“だ・だ・だ・だ”“ピポピポ”など擬音のビームを降らせて、ニヤリと笑う顔が目に浮かぶ。ワブル導入のダブステップで変化させる中田ヤスタカらしい演出も。
06完全形態
きゃりーの楽曲としては珍しい漢字表記のタイトル。アドベンチャー映画の導入を感じさせる、勇ましさとワクワクが入り交じった興奮を呼び起こすマーチング的なトラックだ。原宿のモデルから世界のカワイイアイコンへ飛躍した自身の成長を語る。
07トーキョーハイウェイ
速いと思っているスピードは空から見たらまだミニチュアの動きでしかない……夢はまだ始まったばかりと言いたげな口ぶりも、世界進出を果たしたきゃりーなら説得力大。文字通り、高速を走り抜けるような疾走感で描くテクノ・ポップ・チューン。
08Crazy Party Night〜ぱんぷきんの逆襲〜
マジカルでドリーミーな童話のような展開が楽しいきゃりー流ハロウィン・アンセム。どこか怪しげな夜のムードからカワイイおばけとダンシングというドキドキ&ワクワクの世界を、キュートなヴォーカルのエスコートで。コカ・コーラCMソング起用の11thシングル。
09No No No
どこかオリエンタルな薫りが漂うメロディラインが印象的なハウス寄りのテクノ・ポップ。単純だけど難しい恋のロジックを“No No No”のフレーズのリフレインで説明させてしまう中田ヤスタカの言葉のマジックも見事だ。
10もんだいガール
10thシングルは、きゃりーの新境地ともいえる“攻める”ビートで展開するテクノ・ポップ。原宿や表参道を舞台にしたドラマ『問題のあるレストラン』主題歌へ書き下ろしたシングルで、RPGのBGM風のフレーズを組み込みながら、カラフルなポップに仕上げている。
11コスメティックコースター
憧れの人や新しい自分になれるコスメティックな魔法をコースターになぞらえたキュートなポップ・チューンは、USJの期間限定アトラクション“XRライド”とのコラボレーション。珍しく伸びやかなファルセットも披露したメルヘンチックな曲となっている。
12最&高
デビュー5周年を前にファンへの感謝を歌った12thシングル。コール&レスポンスのような“最&高”のフレーズを繰り返すファンタジックなテクノ・ポップだが、エモーショナルなアクセントも足して、きゃりーならではのハッピー・テイストを構築している。