ガイドコメント
“出発(Depature)”をテーマに制作された“野獣アイドル”2PMの日本5枚目のアルバム。シングル「HIGHER」をはじめメンバーがプロデュースした楽曲を多数収録している。
収録曲
01The GALAXY
アルバム『GALAXY OF 2PM』のオープニングを飾る約1分25秒のイントロダクション・トラック。静謐なピアノと躍動感あるテクニカルなサウンドとが融合した近未来的な音色は、まさに“銀河”をモチーフにしたようだ。
02想像してみて
ファットなビートとドラマティックな展開がスリルと興奮を導き出したのは、ウヨン。ダンサブルでバウンシーなトラックに乗せて、感じるままに踊り続けろと野生的な声で煽る。伸びやかなタイトル・フックとエレクトロニックな音色の交わりが鮮烈。
03Party Monster
朝まで燃え尽きようぜと誘う危険な香りのする男。文字どおり“パーティのモンスター”となって狙った獲物を追い続けるナンパ・ソングで、ディスコ・ブギーを加味したダンス・ファンクで描くホットなテイストが魅力だ。
04Talk about your love
颯爽と駆け抜けるようなファンキー・ダンサー。愛について語ろうよと歌うナンパ・ソングだが、彼らが歌うとスマートなエスコートとなる魔力が宿る。情熱的なフックにかぶせる“チュチュチュ〜”の掛け合いが胸をキュンとさせる。フレッシュなフロア・キラーだ。
05My House (Japanese ver.)
今夜部屋に来なよというモーションにレディたちは果たして耐えられるか? カッティング・ギターを軸としたあまり派手な飾りのないミディアム。絶妙なタイミングでタメをつくるフロウに美しく重なるハーモニーやフェイクなどが、胸を躍らせる楽曲構築に貢献。
06Freeze
僕の想いとは裏腹に、君との距離は遠くなる一方……。無言の返答に焦りが募る男の悲しきラヴ・ソング。感傷的な旋律に寄り添うスムースな歌唱と本音を吐露した低音ヴォーカルの対比がやるせなさを増長。深海を漂うような静けさを帯びたミディアム・スローR&Bだ。
07忘れないで
テギョンによるジャズ・スタンダード風の端麗な鍵盤を配したポップ・バラード。互いに進む道が違っても、未来で会えると信じると語りかけるハートフルな歌唱が美味。終盤の“Baby, Don't forget〜”のフェイクがズシリと胸に突き刺さる。
08HIGHER
節目となる日本デビュー10枚目のシングル。ヒップホップ・ソウル風のビートの上で、艶やかなファルセット&ハーモニーと硬質なラップが交差する。一緒にどこまでも連れていくよと語りかける情熱的なラヴ・ソングだ。
09TEASER
タイトルは“先に起こることを少し見せる”の意味で、ファンの前に必ず戻るという約束の歌。別れの日が迫るなか“きっとまた会える”と微笑む男の複雑な気持ちを示すが、グルーヴィなダンス・ポップはかえって切なさが増幅。美メロのファルセットも胸を締め付ける。
10Shining Star
“君は僕の太陽なんだ”と温かく語りかけるヴォーカルは、一発ノックアウト級のスウィートネス。やわらかな陽射しを受けて歩き出すような、明るく微笑ましいミディアム・ポップで、ちょっぴりやんちゃを見せるラップ・パートも清々しい。手掛けたのはチャンソン。
11SET ME FREE
“思うままにさせてくれ”というフレーズよろしく、解き放たれたような広がりを感じるフックへの展開が伸びやか。自由への扉を開こう! の歌唱も、思いの外エナジーも高め。ジュノによるリズミカルでキャッチーなファンキー・ダンス・ポップだ。
12一緒に過ごした時間
ジュノが大きく制作に関わったミディアム・バラード。どこにいても、どんな時も、忘れない……と掛け合うフックは、彼らの本心が詰まっているようでファンは感涙必至か。エフェクトを効かせたヴォーカルは、そんな思いの照れ隠しかも。
13VERSUS
14VERSUS (Instrumental)