ミニ・レビュー
山のように毎月のようにリリースされる吹奏楽曲。玉石混淆は結果的に“玉”を生むわけで、ここに収められた作品は、昭和の吹奏楽黎明期から現在にいたる激動の数十年間を耐え、磨き抜かれた作品ばかり。吹奏楽は子供のもの……と思われがちだが、本作をじっくり聴くとそれが勘違いであることに気づかされる。★
ガイドコメント
シエナ・ウインド・オーケストラが昭和40年代以降の人気の邦人吹奏楽作品を熱演した一枚。その歴史を振り返ることができるとともに、吹奏楽の魅力、音楽の奥深さも伝えている。
収録曲
01シンフォニック・バンドのためのパッサカリア (兼田敏)
02吹奏楽のための「天使ミカエルの嘆き」 (藤田玄播)
03大阪俗謡による幻想曲 (自筆に基づく原典版) (大栗裕)
04吹奏楽のための「深層の祭」 (三善晃)
05オール・デウーヴル (黛敏郎/長生淳編)
06科戸の鵲巣〜吹奏楽のための祝典序曲 (中橋愛生)
07三つのジャポニスム (真島俊夫)