ミニ・レビュー
2016年4月から放送のTVアニメ『マクロス△』に登場する5人組音楽ユニット、ワルキューレが歌う主題歌や挿入歌をまとめたヴォーカル・アルバム。ダンサブルなナンバーを中心に、楽しさ、切なさなど、さまざまな表情を感じさせる曲が並んでおり、壮大なバラードも収録している。
ガイドコメント
2016年4月より放送のTVアニメ『マクロス△』の劇中に登場する戦術音楽ユニットの1stフル・アルバム。アニメの主題歌&挿入歌のほか、シングル収録曲「ルンがピカッと光ったら」「いけないボーダーライン」のアルバム・ヴァージョンを収録。
収録曲
[Disc 1]
01恋! ハレイション THE WAR (without Freyja)
スペイシーな導入から、カラフルでファンタジックな展開へとなだれ込むアップ・テンポのポップ・チューン。“デ・カルチャー”などのアニメ『マクロス』シリーズおなじみの用語を用いつつ、トリッキーなリズム構成やアレンジは、未来の音楽感が満載。
02一度だけの恋なら
アニメ『マクロスΔ』の前期オープニング・テーマ。派手なシンセサイザーを中心としたハイパーなアップ・チューンで、儚げなメロディに乗せて、スケールの大きな言葉とともに激情の恋を歌う。美雲(歌:JUNNA)の力強い歌声は見事。
03ジリティック♥BEGINNER
レイナ(東山奈央)とマキナ(西田望見)の二人によるキュートなポップ・チューン。“時々ドキドキドクドク”というフレーズが印象的なサビをはじめ、擬音語をたっぷりと使った語感のいい言葉が満載。ふわふわなヴォーカルとは対照的な強いビートも鮮烈。
04不確定性☆COSMIC MOVEMENT
ソウル/ディスコの王道的なサウンドを下敷きに、ピコピコとした細かいアクセントを巧みに混ぜ込んだワルキューレ流ディスコ・ナンバー。ストリングスも映えるカラフルなサウンドと美しいメロディを、個性を出しながら歌い上げるそれぞれの表現力が際立っている。
05僕らの戦場
死んだみたいに生きていくよりも、赤い血を流し牙を剥け……“死”をはじめとした強度の高い言葉を、力強いビートやサウンドとともに叩きつけるアップ・チューン。美雲&フレイアの鉄板コンビのハーモニーを中心に進むサビの高揚感は格別。
06NEO STREAM
SFの雰囲気とゴシック感を巧みに融合させ、ファンタジックなサウンドスケープを描き出した導入が美しいナンバー。ストリングスの参加とともに一気にテンポ・アップ、鍵盤を用いたスタイリッシュなアレンジをバックに、気高い意志を高らかに歌い上げる。
07AXIA〜ダイスキでダイキライ〜
カナメ(安野希世乃)を中心にレイナ(東山奈央)とマキナ(西田望見)がサポートする、コーラスにまわることの多い3人によるナンバー。ギリシア語で“価値あるもの”を意味する言葉をタイトルに、大切な人への複雑な感情を儚げに歌い上げる。
08GIRAFFE BLUES
美雲(JUNNA)、フレイア(鈴木みのり)、カナメ(安野希世乃)の3人によるR&B調のバラード。ストリングスやギターを巧みに配したドラマティックなサウンドをバックに、ファルセットを多用した美しいメロディとともに、愛しい人への想いを歌う。
09Walku:re Attack!- WALKワRE ATTACK! -
メタルにも似た激しいリズム・パターンを複雑に組み合わせ、トリッキーな転調や構成で突き進むアップ・チューン。“戦術音楽ユニット”たる彼女たちの思いが込められた言葉の数々を、高速の掛け合いと美しいハーモニーで歌い上げる。
10ルンがピカッと光ったら (album version)
フレイア(鈴木みのり)がメイン・ヴォーカルを務める、アース・ウインド&ファイアー「セプテンバー」を思わせるカラフルなディスコ・ポップ。感情に合わせた光を放つ感覚器官が輝く“ルンピカ”状態の無敵感をキュートに歌う。セリフパートも魅力たっぷり。
11いけないボーダーライン (album version)
コモリタミノルが作編曲を手がけたアップ・テンポで進むワルキューレ流歌謡チューン。トロンボーンとトランペットを配したセクシーな雰囲気のサウンドに呼応するように、美雲(JUNNA)の悩ましいヴォーカルが圧倒的な存在感を放つ。
12恋! ハレイション THE WAR (album version)
“デ・カルチャー”などアニメ『マクロス』シリーズならではの用語とトリッキーなリズム構成やアレンジで進むファンタジックなナンバー。フレイア(鈴木みのり)を加えた5人歌唱ヴァージョンで、それぞれの個性を生かしたカラフルな歌唱がさらなる彩りを加えている。
[Disc 2]〈DVD〉
01一度だけの恋なら (Music Video)