ミニ・レビュー
第6番では古楽器で響きを短く、ティンパニーの連打も硬質、第7番ではピリオド奏法を生かしながらモダン楽器による豊かな響きを聴かせる。いかにもアーノンクールらしい。楽器はあくまで道具。問題は道具の特質をいかに発揮させて作品の本質に迫るか。20世紀の演奏スタイルに多大な影響を与えた革命児の面目躍如だ。
ガイドコメント
アーノンクールによるモーツァルトのセレナード集。手兵ウィーン・コンツェントゥス・ムジクスとの第6番「セレナータ・ノットゥルナ」、モダン・オーケストラにピリオド奏法を導入し新たな響きと表現を獲得した第7番「ハフナー」を収録。
収録曲
モーツァルト:
01セレナード第6番ニ長調K.239「セレナータ・ノットゥルナ」
02セレナード第7番ニ長調K.250 (248b)「ハフナー」
演奏
ニコラウス・アーノンクール指揮 (1)ウィーン・コンツェントゥス・ムジクス (2)シュターツカペレ・ドレスデン トマス・ツェートマイアー(VN)