ミニ・レビュー
なるほど、管楽器は息を使って一本のメロディを吹く。それは当然、歌との近親性を否応なく備えている。そんな当たり前のことを再認識させるような演奏を、上野耕平がここで聴かせてくれる。もちろんそれは単なる歌心や思い入れだけではなく、確固とした技術の裏付けあってこそだ。
ガイドコメント
クラシック・サクソフォン界の若手ナンバーワンと言える存在である上野耕平の2ndアルバム。「カルメン・ファンタジー」や「ホヴァンシチナ」などを新たにアレンジし、美しいメロディを極上の音色と歌心、そして超絶技巧でたっぷりと聴かせてくれる。
収録曲
01カルメン・ファンタジーforサクソフォン (ビゼー/山中惇史編)
02熊蜂の飛行 (リムスキー=コルサコフ/網守将平編)
03歌劇「ホヴァンシチナ」〜モスクワ川の夜明け (ムソルグスキー/伊賀拓郎編)
04交響曲第9番「新世界より」〜家路 (ドヴォルザーク/林そよか編)
05歌劇「騎士パズマン」〜チャルダーシュ (J.シュトラウス2世/山中惇史編)
06歌劇「パトラン先生」〜パザンのロマンス (バザン/山中惇史編)
07ラプソディ・イン・ブルー〜サクソフォンとピアノのための (ガーシュウィン/長生淳編)
08ニュー・シネマ・パラダイス・メドレー (モリコーネ/福廣秀一朗編)