ミニ・レビュー
フランス古楽界で大注目の若手ピションが才能を全開させた、選曲凝り過ぎの一枚。ワーグナーの楽劇「指輪」からの4曲をアクセントに、シューベルト、シューマン、ブラームスとイザークを配置。編曲もの満載。冒頭の「ラインの黄金」序曲の女声合唱版から、指揮者の碧眼に唸らされっぱなし。
収録曲
〈第1部「眠りの神の娘たち」〉
01「ラインの黄金」序曲 (24人の女声合唱によるヴォカリーズ、4ホルン、2コントラバスのための) (ワーグナー)
024つの2重唱曲op.78〜第4曲 子守歌 (シューマン/マナック編)
03悲しみの谷間でホルンを吹くop.41-1 (4ホルンのための) (ブラームス)
04女声合唱のための「ロマンス第1集」op.69〜第5曲 人魚 (シューマン)
05詩篇第23番D.706「主はわたしを導く牧者」 (女声とハープのための) (シューベルト)
06女声合唱のための「ロマンス第2集」op.91〜第6曲 海のまんなかで (シューマン)
07「ジークフリート」〜ジークフリートの鐘 (ホルン・ソロのための) (ワーグナー)
08女声合唱のための13のカノンop.113〜第5曲 ヴィレ・ヴィレ・ヴィル、その男はやってきた (ブラームス)
09セレナーデD.920 (メゾソプラノ、女声合唱のための) (シューベルト)
10わたしの眼は涙に濡れているD.131b (3声のカノンのための) (シューベルト)
11女声合唱のための「ロマンス第1集」op.69〜第6曲 礼拝堂 (シューマン)
12挽歌D.836 (女声合唱、2ホルン、ピアノ/ハープのための) (シューベルト)
13「神々の黄昏」〜ジークフリートの葬送行進曲 (4ホルンのための) (ワーグナー/ウィルコックス編)
14インスブルックよ、さらば (イザーク/マナック編)
15女声合唱のための13のカノンop.113〜第2曲 キューピッドはなんと残酷なことか (ブラームス)
16女声合唱のための13のカノンop.113〜第13曲 愛の苦しみがしつこく消えない (ブラームス)
17「神々の黄昏」〜ラインの乙女 (女声合唱、2ホルン、ハープのための) (ワーグナー/マナック編)
184つの歌op.17 (ブラームス)
演奏
ラファエル・ピション指揮 アンサンブル・ピグマリオン ベルナルダ・フィンク(MS) エマニュエル・セイソン(HP) アネケ・スコット,ヨゼフ・ワルター,オリヴィエ・ピコン,クリス・ラーキン(HR)