ミニ・レビュー
この作品はもともとロッシーニと友人タドリーニの合作で、通常演奏されるロッシーニ自身による補完版とは異なる。指揮者ファリアーニはピアノ譜で残されていたタドリーニの曲にオーケストレーションを施し完全版を復元。本来門外不出という条件付きだったオリジナルの姿が蘇った。現行版よりも宗教的な雰囲気が漂う。
収録曲
ロッシーニ:〈スターバト・マーテル〉
01序奏「悲しみの母は立っていた」 (オリジナル・ヴァージョン)
タドリーニ/フォリアーニ編:〈スターバト・マーテル〉
02呻き、悲しみ
03ああ、なんと悲しく、打ちのめされたことか
04そして歎き、悲しんでいた
05涙をこぼさないものがあるだろうか
06愛しい御子が
07さあ、御母よ、愛の泉よ
ロッシーニ:〈スターバト・マーテル〉
08私の心を燃やしてください (オリジナル・ヴァージョン)
09聖なる母よ、どうかお願いします (オリジナル・ヴァージョン)
10あなたと共にまことに涙を流し (オリジナル・ヴァージョン)
11おお乙女よ、審判の日に (オリジナル・ヴァージョン)
12肉体が滅びる時には (オリジナル・ヴァージョン)
タドリーニ/フォリアーニ編:〈スターバト・マーテル〉
13アーメン
ロッシーニ:〈ソロ・カンタータ「ジョヴァンナ・ダルコ」〉
14夜は更け、全ての世界は眠りにつく
15お母様、私はいなくなります
16そして彼女はまだ泣いている、ああ、光は突然燃え盛る
17ああ、炎はあなたの目に映り、私を燃やし
演奏
アントニーノ・フォリアーニ指揮 ロイトリンゲン,ヴュルテンベルク・フィルハーモニー管弦楽団 (1)〜(13)マジェラ・カラーフ(S) ホセ・ルイス・ソーラ(T) ミルコ・パラッツィ(BS) ポズナン・カメラータ・バッハ合唱団 (14)〜(17)マリアンナ・ピッツォラート(MS)