ミニ・レビュー
ともすればお上品な心地良さに終始しがちなモーツァルトだが、2012年結成のフランスの気鋭の四重奏団は、ロマン派かと錯覚するようなドラマ性を大胆に盛り込んで作品のイメージを見事に一新する。4人の音量的なバランスや間合いの取り方が絶妙で、そのセンスにも感心することしきり。★
収録曲
モーツァルト:
01弦楽四重奏曲第16番変ホ長調K.428
02ディヴェルティメント ニ長調K.136
03弦楽四重奏曲第19番ハ長調K.465「不協和音」
演奏
ヴァン・カイック四重奏団(ニコラ・ヴァン・カイック,シルヴァン・フォーヴル=ビュル(VN) グレゴワール・ヴェッキオーニ(VA) フランソワ・ロバン(VC))